源氏物語ゆかりの地を訪ねて・・(野宮神社)

≪賢木(さかき)にて≫

野宮神社(ののみやじんじゃ)
野宮は昔、院に代わって伊勢神宮に奉仕する斎宮が身を清めるため、
潔斎期間3年のうち最後の1年を過ごす所とされていました。
源氏物語「賢木(さかき)」の巻では、娘の斎宮とともに野宮で過ごす
六条の御息所に会いに、光源氏が訪れます。


「遥けき野辺を分け入り給ふより、いと物あはれなり、
秋の花みな哀へつ、浅芽が原もかれがれなる
虫の音に松風すごく吹き合せて、そのこととも聞き分れぬ程に物の音ども
絶え絶え聞へたるいと艶なり・・・。」

境内にお亀石というものがあり、さすりながら良縁をお願いすれば、
願いがかなうと言われています。
他にも野宮大黒天、白福稲荷神社、白峰弁財天などが、まつられており
子宝、進学、縁結びの神社として親しまれています。

「物はかなげなる小柴垣を大垣にて、板屋どもあたりあたり、
いとかりそめなんめり。
黒木の鳥居どもは さすがに神々しく見わたされて・・。」


黒木の鳥居とは樹皮のついたままの鳥居の事で、
野宮の鳥居は日本最古の鳥居の形式だそうです。
この日は、紅葉がとても美しかったです。

one pointi!
野宮神社周辺の竹林はみごとで、とても幻想的です。
是非ぐるりと散策してみては!

【野宮神社】

住所:京都市右京区嵯峨野の宮町1
電話番号:075-871-1972
拝観時間:午前9時〜午後5時
拝観料:無料
アクセス:JR嵯峨嵐山駅下車 徒歩10分
または京都バス・市バス 野々宮下車 徒歩3分

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