源氏物語を訪ねて・・(桂離宮)

≪松風(まつかぜ)にて≫

桂離宮(かつらりきゅう)
「松風」の巻では、源氏は紫の上に桂の御堂に出掛けるとうそをつき
ようやく都にやってきた明石の上と姫君に会いに行きました。
三歳になったかわいい娘とはじめて会え、とても幸せそうでした。
そして紫の上の待つ二条院に帰ろうとした源氏は兵衛の督らに誘われ、
近くの「桂の院」にて美しくそして楽しい月夜を過ごされます。

その桂の院(源氏の別荘とされる所)を
イメージしてこの桂離宮は作られたといわれています。

(旧桂宮家別邸。江戸時代初期に建立され、
平安時代や源氏物語をイメージされて作られている。)


京都の観光地で有名な、嵐山にかかる渡月橋の上流を大堰川
そして下流を桂川といいます。

松風では、この嵯峨の大堰川のほとりに
母方の祖父、中務の宮の山荘があり
明石の上と姫君が上洛しお住まいになった所といわれてます。
昔からこの嵐山や桂川周辺には、皇族や貴族の
別荘が多く、川では船などを浮かべ、春の桜、
そして錦絵のような嵐山の秋の紅葉を楽しんだそうです。

今でも、当時の雅な遊びを、大堰川や桂離宮で
再現して行われています。

【桂離宮】

住所:京都市西京区桂御園町
電話番号:075-211-1215
拝観方法:宮内庁京都事務所に事前に
申し込むこと。
アクセス:阪急桂駅下車 徒歩15分
または市バス 桂離宮前下車すぐ