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旅 行 記

  草津温泉・日光東照宮・鬼怒川温泉     2011年  7月   JA3ARI

(写真の上にポインターを置くと説明文が出ます)

  だいたい今まで夏の暑い時に旅行なんて考えないものでした。思えば何十年も昔、子供達が幼い頃、毎年夏は丹後半島の琴引き浜へ泊まりがけで海水浴に出掛けたものですが、10年続いて子供が中学生になればそれもお仕舞いになりました。それ以来だと思っていましたが調べてみると20年前の夏に旅行していた(城崎温泉旅日記 1991年 8月)。今回はそれから20年ぶりの夏旅行となったのです。梅雨が続くか終わる頃だから真夏ほど暑くないだろう、目的地は温泉だから、との判断だったが、予想に反して梅雨は1週間も早く明けてしまった。
  朝7時40分、家を出て 草津温泉、日光、鬼怒川温泉ツアーはスタートしました。朝とは言え太陽は既に高く昇りまさに夏、バスと電車を乗り継いで大阪駅中央に着き、手続きを終えて待つこと数十分、9時12分発サンダーバード9号に乗り金沢へ。列車は京都から大津は停まらず湖西線へ、敦賀、福井を経て金沢12時1分着。迎え待つ金沢の観光バスに乗り北陸道へ、地図では北陸道は富山を越えると海岸沿い草津温泉の湯畑になっているので楽しみにしていたのですが、海岸沿いはトンネルばかりで海が殆ど見えない、残念。バスは北陸道上越JCTから上信越道に入り、妙高高原の横を通って信州中野ICから志賀高原に向かいました。この日は天気晴れ、志賀高原の峠越えは圧巻、海抜2000メートルからの壮観な眺めはこのツアーの予定にない収穫でした。所々にホテル、民宿などが点在し、スキーリフトもあちこちに見えました。冬はさぞかし賑わうのでしょうね。道路が崖崩れ工事中の現場にも遭遇し、長野県と群馬県の県境を経て草津温泉に到着しました。ホテルの部屋に到着し荷を下ろし、一息ついて湯畑見学に。草津名物の湯揉みは時間が遅くて見られませんでした。温泉たまごを食べ、ホテルに帰って夕食後、温泉を満喫、野天風呂は最高でした。今回の草津温泉の感想、部屋は悪いが温泉は良かった。
草津温泉の湯畑草津温泉の湯畑草津温泉の湯もみ演技場
  朝風呂にも入って朝食もいつもより多く食べ、いよいよ出発。国道145号線を沼田に向けてバスは走りました。途中に建設中止となった八ッ場ダムがあり、テレビで象徴的に映し出されていた高い道路の橋脚は既に橋が完成し、車が走っていました。われわれのバスも八ッ場ダム関連で出来たバイパス道路を走り抜けました。関西圏に住む者としてはピンと来なかったダムがこんな所にあったとは。3/4も建設が進んでいるのなら、吹き割れの滝吹き割れの滝東京都などの水道資源になり、水力発電も出来るダムの建設を中止する愚はやめて早く進めるべきだと思います。今やめれば巨額な国費の無駄遣いになる。国難の時、国費の無駄遣いは許されない。ここまで来たらちゃんと造って利用すべきです。バスは沼田を経て120号線(日本ロマンチック街道)へ、老神温泉を過ぎて吹き割れの滝に到着。吹き割れの滝、人面巨岩吹き割れの滝は東洋のナイアガラと言われているそうですが、それほどではない。しかしなかなかのものです。写真と共にここにYouTubeに投稿した動画を貼り付けました、ここをクリックして下さい。流れ落ちる滝の絵に音が付いていますからスピーカーの音量を上げてご覧下さい。やはりこの様な情景は動画の方が実感が沸きますね。吹き割れの滝を見て一休み、近くの牧場で取れた牛乳を使ったソフトクリームは美味しかった。
  国道120号線を更に北上して行くと尾瀬何キロと標識が出てきた。これから向かう日光より距離が近い、こんな近くに尾瀬湿原が拡がっているのか、と認識を新たにしました。そして男体山が見えてきて中禅寺湖に到着です。ここで昼食、しばし休息して華厳の滝へ。日光、華厳の滝は49年前の東京出向中に友人と訪れたことがある。吹き割れの滝その時は11月だというのに雪が降り寒かった事だけ憶えているが殆どは忘れていた。華厳の滝も吹き割れの滝ほどの感動は無かった。しかし、そのあと通ったいろは坂、この日は幸運にも座席が左最前列であった。ヘアーピンカーブが48あるからいろは坂(いろは48文字)と呼ばれる。今では下りと上りの道路に分けられている。この坂のヘアーピンカーブを観光バスで曲がるのはテクニックが要る。これを一番前の座席で見ているとバスが崖に突き出した様に見える。迫力があった。前のバスがカーブを曲がりきれずバックして切り返した。華厳の滝そのカーブを我がバスは一発で曲がりきった。車内で一斉に拍手が沸く。運転手さんのテクニックに拍手である。
日光東照宮  日光東照宮に到着し、専門の解説員が付くというのでしばらく待った。現れた解説員は姿形は違うが綾小路きみまろ風の解説で面白い。解説は聞きたいし写真も撮りたい。追いかけるのが大変だった。49年前は、見ざる聞かざる言わざるの猿、ねむり猫は撮影禁止だった。何故だろう、今は自由に撮れた。撮影禁止は鳴き竜の天井だけだった。階段の多さには参った。日光東照宮無理して付いていったため翌日ふくらはぎが痛くなった。日光東照宮境内を廻っていると雷が鳴り夕立が降りそうだったが何とか保った。土産を買ってバスに乗る。バスが鬼怒川温泉に向かって走り出した途端、激しい雨が降り出した。夜のテレビでこの地方を襲った集中豪雨だと知った。鬼怒川温泉着。夜、震度3の地震があり、10階はよく揺れた。埼玉県南部震源で震度5弱の地震、宇都宮で震度4だとテレビは言っていた。ここは直ぐ隣が福島県で栃木県の牛肉もあとで出荷停止になるのだが、夕食で既に腹の中。鬼怒川温泉の感想、部屋も良し温泉も良し、野天風呂は鬼怒川のせせらぎを聞きながら。ここで草津の部屋の悪さを挽回。
日光東照宮、見ざる聞かざる言わざる日光東照宮日光東照宮
  朝8時、鬼怒川温泉を出発。草津、日光、鬼怒川コースを終え、旅は3日目に入る。もと来た道を走り、日光東照宮の前を通ったバスは国道122号線(東国文化歴史街道)に入る。しばらく行くとバスは渡良瀬川を渡り、草木湖の横を走り、東武鉄日光東照宮、ねむり猫鬼怒川温泉、鬼怒川道わたらせ渓谷線に沿ってみどり市に。関越道をしばし走って渋川伊香保から伊香保温泉に到着。石段の町もふくらはぎが痛くて石段を登れず、途中の足湯に入ってしばし休息。かき氷を食べて涼を取る。そしてバスは近くの水沢観音へ、水沢観音にお参りして水沢うどんで昼食。この水沢うどんは、秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどん、に並ぶ三大うどんの1つだそうです。昼食に出されたのはつけうどんでした。腰があって美味しかったが私はきつねうどんが好きなので。
伊香保温泉水沢観音水沢観音
  さて、旅の行程はこれで終わり、関越道をひたすら走り長岡JCTへ、その間に南魚沼や小千谷の穀倉地帯を見ましたがみどりの田圃が何処までも拡がっていました。それが数日後に集中豪雨に見舞われ、川が氾濫して田圃が浸かるとは夢にも思わなかった。全部ではなかったのは幸いでしたが、被害に遭われた農家の方々はお気の毒です。話を戻してバスは長岡JCTから北陸道に入り金沢に向けてまっしぐら。途中の渋滞もなく金沢駅着19時15分、駅で休憩の後、19時43分発サンダーバード44号に乗り大阪へ、夜のとばりが降りて車窓の外は真っ暗、もう寝るしかない。大阪駅22時30分着、23時15分帰着。
最終日は土曜日、有料道路土日1000円が続いていたら、この行程で帰りのサンダーバードに果たして乗れたか。今回は28分の余裕しかなかったのだから。
  最後に、この旅は私の希望と家内の希望である草津温泉が合致し、家内が若い頃行けなかった念願の鬼怒川温泉がコースに入っていたので参加した。いろいろな発見があったし、行って良かったと言える思い出に残る旅であった。  添乗員はもうひとつであったが。   (2011.08.18.掲載)

(写真の上にポインターを置くと説明文が出ます)
 




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