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旅 行 記

立山黒部アルペンルート  2012年  10月   JA3ARI

(写真の上にポインターを置くと説明文が出ます)

  10月8日、大阪駅発7時41分発か8時12分発のサンダーバードに乗る予定だったようですが旅行会社の努力もむなしく座席の確保が出来ず、9時42分発のサンダーバードでのスタートとなりました。お陰で朝はゆっくり出来たが、この結果があとで悪い方に響いてくる事になります。
  集合時間が遅いので朝はいつもと同じ時間に起き、8時前に家を出た。途中でお弁当を買って。宇奈月トロッコ電車何しろ富山駅に着くのが12時59分だから車中の腹拵えが必要になる。列車は1分遅れの午後1時に着き、バスで宇奈月に向かう。
  宇奈月には学生時代、温泉宿に泊まって近くの山でスキーをした想い出があります。宇奈月に向かう富山地方鉄道に乗るため、急いで雪道を転んだ時に痛めた膝が、寒くなると今でも痛くなる。

<黒部峡谷トロッコ電車>
  そして宇奈月から黒部峡谷トロッコ電車に乗りました。このトロッコ電車はどちら側の景観が良いのか、行く前にネット検索で調べました。宇奈月ダムネットで教えて貰った通りトロッコの右側に座りました。ネットでは宇奈月から鐘釣駅までは進行方向右側の景色が良く、鐘釣から欅平駅までは左側の景色が良いとの事でした。
  実際に乗ってみてその通りでした。仏石(○の中)黒部峡谷はまだ紅葉には早かったのですが、それなりの景色を楽しむ事が出来ました。鐘釣駅まで60分も掛かりましたが、我々はここで折り返す事になって居ます。鐘釣駅では黒部万年雪の展望台で万年雪なる物を見ましたが、雪なのか岩なのか判別付かない物でした。帰りのトロッコ電車を待つ間に食べた山菜うどんは結構美味しかった。冬期歩道用の橋家内の食べたそばも美味しかったそうです。冬期歩道用トンネルしかし帰りは夕暮れが迫り、山々はシルエットに。朝のスタートが遅かった影響が、ここで出て、帰りのトロッコ電車からの景色が見られない事になりました。往きが右座席の人は帰りも右座席に座って下さい、と言われました。これで往きと帰りで左右の景色が見られるのですが、トロッコが走り出して間もなく夜になり、山の中は暗闇となりました。朝の出発が予定通り2時間程早ければ左側に座った人も帰りの景色が見られたでしように。しかしトロッコのベンチは背もたれが無く、往復の2時間は座っているのがしんどかった。
鐘釣駅黒部万年雪宇奈月でトロッコを降り、バスで長野県の白馬山麓まで走りましたが、周りは真っ暗で山麓の景色が見られず終い、ホテル到着は夜の8時近くになりました。、大急ぎで食事、それでも温泉に浸かり、露天から夜空を見れば満天の星。天気も良く、翌日の立山黒部アルペンルートが楽しみだ。

<白馬山麓>
  白馬山麓のホテルの朝。窓が明るくなって来たのでカーテンを開けると、窓の外には白馬連峰の冠雪が朝日に照らされて白く輝き、麓には霧がたなびき、その霧の下に街が眠っている。地元の人々には見慣れた風景でしょうが、私達には滅多に見られない風景。早速カメラに収めて、と2台のデジカメで撮っていると霧が目の前に迫り、真っ白になって仕舞いました。その後、霧が晴れ、白馬山麓に、あの長野オリンピックのジャンプ台が見えた。ジャンプ台のある所はうさぎ平(とっぺいと言っていた)兎平、あの辺りは50数年前の学生時代にスキーをしに来た想い出があります。
白馬山麓の朝霧ジャンプ台白馬連山

<黒部ダム>
  立山黒部アルペンルートへは10月9日、白馬から信濃大町を経て扇沢よりスタートしました。扇沢からトロリーバスに乗って16分、黒部ダムへ。旅行の前には展望台へ登るのは止そうと言っていたのに現地に着くと、ここまで来たのだから登ろうと言う事になった。220段の階段を途中休憩しながら、やっとの思いで登って見ると、展望台から黒部ダムの雄大な景色が拡がり、登ってきた甲斐があったと言うもの。ダムの放水も見られ、目的の一つは達成した。(ダムの放水は10月15日まで) そして展望台から今度は外の階段を降り、新設展望台で放水の轟音を含めてムービー撮影。ダムの堰堤の上を歩いてケーブルカー乗り場へ。
黒部ダム黒部ダム黒部ダム

黒部ダム黒部ダム、展望台から外の階段黒部ダム、ダムの中心標識

   黒部ダムの動画写真はここをクリックしてご覧下さい。

<黒部平・大観峰>
  黒部ダム放水の虹を見て、黒部湖からケーブルカーで黒部平へ、(1,828m) 黒部平そこから立山連峰を望む景色は壮観。山は赤黄緑に彩られ、記念撮影や四方の山々を撮影、そして眺め、次のロープウエイに乗りました。黒部平よりロープウエーのゴンドラこのロープウエイからの眺めは聞いてきた通りの素晴らしさ、写真やムービーを撮る手を休めて見入るほどでした。後で撮った写真やムービーを見ても、その時の実感は味わえず、自分のこの目で見たのが一番だと思いました。本当の醍醐味は現地に自分の足で立つのが一番ですね。ロープウエイを降り、大観峰(2,316m)から今見た景色を再確認。
立山ロープウエーより黒部ダム立山ロープウエーより立山ロープウエーより

大観峰より大観峰より大観峰より

   ロープウエーからの動画写真はここをクリックしてご覧下さい。

<室堂平>
  再びトロリーバスに乗り室堂へ。そして室堂のホテル立山(2,450m)レストラン立山で昼食。みくりが池昼食時に窓の外を見るとガスが発生している。視界がだんだん悪くなって行く。これは駄目か、と思ったが食事を終える頃には周辺のガスは消えていた。先ずはみくりが池へ行って見ようか。立山玉殿の湧水しかし乍ら黒部ダムで220段の階段を登ったのが応えている。足が回復していない、動かない。仕方が無い、それではぼちぼち行く事にするか。立山 室堂山荘
  室堂では、さっさと歩けないから行動範囲が限られ、思ったほどの収穫は得られなかった。立山玉殿の湧水室堂平周辺にはいろいろ見所が沢山あるとイラストマップに書いてあるが、短時間の滞在では雷鳥の発見など夢の夢。せめて、と立山玉殿の湧水を持参したペットボトルに一杯入れた。この水は帰ってコーヒーを湧かして飲んだが何時ものコーヒーより薄く感じた。立山 室堂山荘不純物が混じっていない水の所為か、これをマイルドとかまろやかと言うのかなー。

立山   高原バスで弥陀ヶ原を通り美女平へ、途中、雪の大谷(春頃見られる)を通ったが雪の高さを示す柱が立っていただけ。弥陀ヶ原の紅葉は少し早いように思えたが、いろは坂のようにくねくね曲がった道からは、それなりの紅葉が見られた。しかし黒部平や大観峰の紅葉を見ているので、さほどの感動は得られなかった。高原バスの運転手が、落差350m日本一の称名滝を、バスを止めて見せてくれたのが印象に残った。美女平では外に出る気はせず、ただ座って座ってケープルカーの発車を待った。

  立山山麓に着き、これで立山黒部アルペンルートの旅は終わりましたが、前の日に立山に雪が降り、初冠雪とのニュースを聞いたばかりで私達が行ったその翌日の翌日(10月11日)には,今度は室堂にも雪が降り、インターネットでホテル立山の屋上に設置されたライブカメラを見ますと、辺り一面が真っ白でした。ほんの2日違いで紅葉が白雪で見られなかったのだとすれば、なんと幸運だったのかと思いました。

  JR富山駅に着き、帰りの特急サンダーバードを待つ間に車内で食べる夕食を調達し、しばし駅のロビーで待っていましたが、その時にあれっ、と意外に思った事がありました。それは改札口に切符切りの女の駅員が居り、通勤通学の人々は定期を見せて通っている。切符の旅客は駅員に切符を渡し、駅員がスタンプの様なもの(切符切り鋏の様な)を押し、旅客に返していた。この富山の中心の駅で、富山県を代表する駅で、まだ自動改札が導入されていない。イコカやスイカなどのICカード乗車券が使えないのか。そう言えばエスカレーターも無かったなぁ。
  関西では私鉄の小さな駅にもエスカレーターがあり、駅は皆、自動改札機が並んで居て、イコカでもピタパでもJRや私鉄の改札が通れるのに、こんなに格差があってよいものか。道路は日本全国同じになったのに、JRさんには頑張って貰わねば、と思った次第です。余計なお世話かも知れませんが。

  17時56分発サンダーバードに乗り富山駅を後にした。もう日が暮れるのが早い、窓の外は暗くなっていた。調達して置いた夕食を食べ、あとは目を瞑ったが眠れるわけでも無く、目に映る他の乗客の所作などを見ながら時を過ごした。列車は何事も無く大阪駅に2分遅れの21時25分に到着した。あーあ疲れた。

  写真は157枚、動画は12ショット撮りましたが掲載は限られ選択に悩みました。動画はその1部を YouTube に掲載しましたのでどうぞご覧下さい。(2012.11.28.掲載)

(写真の上にポインターを置くと説明文が出ます)



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