現在、菌糸瓶もさまざまなタイプの商品が販売されています。種菌の種類は、ヒラタケ・オオヒラタケ・カワラタケの3種類が主流で、培地はクヌギ・コナラ・ブナ・エノキ・等の組み合わせがほとんどです。第一段階は、当店オリジナル菌糸瓶のネオブレードPP850ccを使用して、菌糸瓶が使用出来るようになるまでの準備を、画像を見てもらいながら説明させて頂ます。
まず、自宅に配達された菌糸瓶を取り出して菌糸の状態を確認します。この時点で、破損・キノコの発芽・等問題が有れば、ご購入された店舗の方に連絡して下さい。
通常の機械詰め一次植菌のPPボトルであれば、上部のキャップフィルターを取るとこのような感じになっていると思います。コマ菌の皮膜で見えないですが、ボトルの中央にコマ菌を植菌する穴が開いています。
  • この時に、キヤップの通気口に詰まったキノコのカス等を、取り除いておいて下さい。
ボトル上部の皮膜を、カビ等に注意しながらボトル口の部分から2〜3cm位取り除いて下さい。
画像のような感じで取り除ければだいたいOKです。
ボトルの中央部分に先程説明しました穴が見えると思います。
ボトル中央の穴に、12〜21ミリ(幼虫の大きさに合わせて下さい)の木工用ドリルでボトルの底まで穴を開けて下さい。
ドリルが無ければ、スプーン等でもOKです。
当店では、めんどくさいのと時間の短縮で電気ドリルを使用しています。
  • 電気ドリルは、有ると非常に便利ですのでホームセンターの特売時に是非とも購入を、お勧めします。
  • この時に、掻き出したオガ粉をにおってみてアルコール発酵等していないか確認しておいて下さい(硬詰めしすぎると発生する)
全ての作業が、終了すると画像の状態になります。
  • この時に、ボトルの口に付着したオガ粉はティッシュで綺麗に拭き取って下さい。(カビの原因になります)
最後に、専用コンテナ等にボトルを上下反対に並べて、通気の良い20℃前後の場所で2〜3日ガス抜きを行って下さい。
夏季&冬季は必ず菌糸瓶の中の温度が幼虫飼育に適した温度になるように調整してから使用して下さい。
  • 製造したばかりの菌糸瓶は、菌糸の回りが不十分ですので、全体的に菌糸が回り落ち着くまでは使用しないで下さい。
菌糸瓶の使用方法
第二段階は、当店オリジナル菌糸瓶のネオブレードG1000を使用して、幼虫の投入から保管までを、画像を見てもらいながら説明させて頂ます。

準備の終えた菌糸瓶と割り出した幼虫を、用意して下さい。
  • この時に、忘れずに割り出した時の幼虫の食痕を、一緒に準備しておいて下さい。
まず最初に、菌糸瓶の中央部に開けた穴に割り出しをした時に取っておいた幼虫の食痕を、スプーン一杯位入れて下さい。
  • この時に、菌糸瓶の上部にカビやキノコが発生しているようでしたら、取り除いて下さい。
幼虫を、優しく丁寧に穴の中に投入して下さい。
(今回使用したのは、ニジイロクワガタの2令幼虫です)
投入する穴の大きさの目安は
  • 初令・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12ミリ位
  • 2令・・・・・・・・・・・・・・・・18〜21ミリ位
  • 3令初期♂&3令♀・・・・・・・・21ミリ位
  • 幼虫のセットが終れば、穴を上部まで食痕で埋めてしっかり蓋をして下さい。
  • PP1400やガラス瓶の1500cc以上に、3令♂の幼虫を投入する場合は、穴の大きさは30ミリ位開けて下さい
最後に、データーラベルを貼ってその幼虫に適した飼育温度で、あまり振動を与えずに大切に保管して下さい。
2〜3ヶ月位で、菌糸瓶(PPボトル)の7〜8分目まで幼虫の食痕がくれば交換時期ですので、雌雄判別をしたのちに ♂♀に合わせた容量の、新しい菌糸瓶に入れ替えて下さい。

このコーナーは、菌糸瓶を安全に使用して頂く方法を、初心者のお客様にもわかりやすく紹介する
コーナーです!各自のブリード環境に合わせて、アレンジして頂ければいい結果が出せるはず?

※ あくまでも当店の独断と偏見での使用方法なので結果については各自で責任をお持ち下さい
   宜しくお願いしますm(__)m