危なっかしい
彼女が
実は好き
不覚にも後ろを取られて振り向けば刀を振り下ろされていた
盾にするものもなく、ただ油断という後悔に目を瞑った時だった。
「ぐぁぁああっ」
聞こえたのは敵の声だった
薄っすらと瞼を開けてみれば
「幸、村・・殿?」
「殿っ、怪我はござらんか!?」
「だ、大丈夫です・・その、申し訳ないです助けていただいて」
「良かった…助け合いもまた、戦では必要なことでござる」
言って辺りを見回した幸村、
血生臭い風がその長く伸びる髪を揺らした。
ほんの一瞬、その幸村の姿に見惚れたしまったは今、
戦場にいることを忘れて一人の女になっていたことに気づく
――私ってば、一体今何考えてたのよ
内心冷や汗をかいたは手に握る得物を鞘に戻した。
「ここにはもう敵はいない、佐助によると敵全軍に撤退命令が出たようでござる」
「・・もしかしてわざわざそれを伝えに?」
「殿は単身で乗り込むクセがある故、伝令が行き渡らなかったのでござろう」
――仕方ないでござる
付け足して言ったあと、幸村はワザと笑って指笛を吹いた
遠くから軍馬の走る音が聞こえてくる。
「ありがとう、幸村殿」
「殿は猪武者でござる。だから某が傍にいるでござるよ」
「え・…?」
走ってきた馬に跨り、幸村はそっとに手を伸ばして
「某の傍にいてほしい、そう思っただけでござる」
「ゆ、幸村殿、それは一体…?」
「そのままの意味でござる」
優しく微笑む幸村に言葉の代わりには伸ばされた手を握った
それから二人して本陣に帰還してきたのを信玄は微笑ましく迎えたとさ
FIN...
一見、無双かBASARAか見分けがつきませんがBASARA幸村です(笑)
どっちも似たような感じですが、BASA幸村で書き上げたつもりです。
保志ボイスで妄想していただけたら幸いです(笑)
格好良いBASA幸村を目指しています(偶に熱血な感じでw)
偽率高いですがありがとうございました!!