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(それは甘くて酸っぱい)


視界が真っ暗になったと思えば唇に生々しい感触があって
不意に開いた唇から侵入してくる舌。
吸い取られるように絡められた後に離れていった唇、
次第に見えるは宍戸の顔だった。
「し、し、し…っ」
顔が熱い、果てしなく熱いその顔を隠そうとした両手を掴まれて
ふと目が合った。
「悪りィ、その、何だ…じょ、冗談でしたんじゃねェ、本気なんだ」
――本気で好きなんだ

言葉の続きが咽喉に突っかかって出てこなかった宍戸、
は未だ掴まれた両手に目線を落とした後、もう一度宍戸を見て
震える唇から言葉を紡ぐ
「しし、ど…私…・・「い、言うな!それ以上言うなよ?…・・俺、お前が好きなんだ」
もう頭の中が混乱して、顔が熱くて、
心臓はこれ以上にないぐらいに鼓動が高鳴って
掴まれた手も指も震えだす
沈黙が始まり、
教室の窓から入る冷たい風が頬を撫でて、
誰もいない教室ただ二人。
――なんで窓開いてンだよ…
心の中に余裕があった宍戸、
何故なら彼は彼らしくもなく
が次に出す言葉を知っているから
「好きだよ…・・宍戸の、こと」
「あァ・・知ってる」
言って今度は抱き締めた。
掴んだ両手を引き込んで、
包み込むように抱き締めたは暖かかった。
宍戸は腕の中で今も尚、
顔が赤らめているの頬に
そっと、
そっと触れるようにして唇を押し当てた。
「これからもよろしくな、」
そう言って小さく頷いたを抱き締める手に力を込めた

 

 

 

 

 

 

 

 

FIN...


甘い!!!!果てしなく甘い!!!(甘酸っぱかったんじゃないのか…)
宍戸サンが確信犯ですよ(ありえなーい)笑
本当はキスした後に『甘ェな』とか宍戸サンに言わせてみようかと思ったんですが…
その後どうしようか妄想できずにこんな夢になってしまった(爽)

ここまで読んでいただきありがとうございました!!