そういえば今日は珍しく部活がなかったんだと、
目が覚めた昼の十時
カーテンからは眩いほどの光が差し入ってくる。
「亮、起きてるかな…」
カーテンをひらき、窓を開けて隣の家の窓に手を伸ばして叩いた。
すると窓越しから一つの影、
――ガラガラガラ…
「危ねェだろうが!!ったく何回言ったら分かんだよ」
「ど、怒鳴ることないじゃんか…驚いて滑りそうになった」
「っへ、滑って落ちても俺が拾ってやっから安心しろって」
そう言った亮は眩しいぐらいの笑顔で、
そんな笑顔を向けられては反論する言葉も出てこない。
「こっちに来いよ」
「い、今起きたばっかなんだけど?」
「誰も気にしたりしねェって、ほら・・跳んだら俺が受け止めてやっから」
「何それ!?私がこっから跳ぶ前提なの!?」
「お前の運動神経を信じてるんだ」
「そ、そんな信用いらん!」
窓を勢いよく閉めて部屋をでた。
勿論歯を磨いて着替えたら亮の家に行くつもりだったのに…
――ピンポーン…
うそぉっ!?
そんな展開誰も望んじゃいないから私に時間をください!と叫んだが、
どうやら神様は聞く気もないらしく。
歯ブラシを口に突っ込んだまま玄関の覗き穴から確認する、
もちろんそこには亮の姿があって、家着のままだった。
呑気に欠伸をして頭を掻いている。
しばらくこのままでも良かったが呼び鈴を何度も鳴らされちゃ煩いと仕方なしに鍵を開けた。
すると間もなく開かれるドア。
「ホントに起きたばっかりだったんだな」
「だから言ったじゃない…母さんも皆いないし適当に寛いどいていいよ」
「あぁ、」
短く返事をした亮はリビングの方に向かって行った。
その背を見届けると急いで洗面所に戻った私、
顔を洗い終わるとタオルを首に掛けたままリビングへと向かった。
「亮ー?」
「部活が休みだと何していーか分かんねェな」
「え、あ、うん…って亮?もしかして忘れてる?」
「忘れてるって何をだよ?」
素直に聞き返してくるバカがいるか!!(実際目の前にいるけど!)
は思いっきり内心でツッコミを入れるが、それも虚しく
台所に行って朝の一杯(牛乳)を飲み干した。
それを見た宍戸は
――相変わらずイイ飲みっぷりだな
へへっ、と付け足して笑う亮が一瞬だけ可愛いと思ったのは今の一瞬だけだと、
空になったビンを端に置くとは宍戸の座るソファに勢いよく座った。
「おい、牛乳ヒゲついてんぞ?」
首に掛けてあったタオルを掴んで丁寧にの口周りを拭いてやる宍戸。
思わず顔の熱が上がる、目の前の宍戸はケタケタと笑っていた。
「きょ、今日久しぶりの休みだから出かけようって、言ったじゃん」
「っげ!?ま、マジ?」
「マジ」
「ダセェな俺…激ダサだな…・・」
「いいよ、もう…練習ばっかりだったし今日は休養ってことで」
そう柔らかく微笑んだの唇にそっと
宍戸は触れるだけのキスをした。
約束を破ったからキスで許して
(甘い口付けを君に捧ぐ)
ギャグでした(お粗末!)
宍戸サンになっているのだろうか?(以前までの自信がない)汗
格好良いのになーなんで可愛いと思われるんだろう(泣)
今回は格好良い宍戸サンを前提に書いたつもりだが、所により可愛くなってしまった…(オイ)
ダメですねー…精進します。
ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!