それは瞬の出来



全ては一にしてわった







「佐助、」
「こんな時に何?」
暗闇の中、聞こえるのは仲間の声だけ
二人は隣り合わせにしゃがみ込み、真下にある覗き穴から様子を伺う佐助に、
今回の任務をどうでもよさそうにいきなり喋り出す
「これって忍の仕事なの?」
「仕方ないでしょーが、任務は任務」
「でもこれじゃただの覗き見じゃない」

そこら辺の小さな子どもじゃあるまいし、

溜息混じりでそう付け足すように言ったはもう一度覗き穴から下の様子を伺った。
どう見てもその光景は任務とはかけ離れたようなもので、
いわばこの一室で男と女が重なっている上に二人の忍がこの二人を殺そうとしている、という状況である。
「佐助、まさか盛ってたりしないよね?」
「ッブ・・あのねー、俺様だって立派な大人よ?そこら辺のガキと一緒にしなーいの」
「そうだけど、だって佐助だし…流石に任務中に盛られちゃ私が困る」
「安心しなさいって、終わってからちゃんと可愛がって――フゴォッ
「さっさと仕事しよう、佐助」

鳩尾に食らったの拳は女と言えど鍛えられたものがあったらしく、
相当痛そうに顔をしかめる佐助、その表情が覗き穴から入る光での目に映る。
「そんなに、痛かった?」
「・・そんな心配そうに聞くなら最初からしないこと、分かった?」
ほんの一瞬、唇に何か触れ、すぐ離れて行った。
それが佐助の唇だと気づいたのは佐助が天井裏から静かに相手を殺す瞬間だった。
目で追ったはそれから悲鳴を上げようとした女の口を塞いでそのまま首を落とした。
返り血を浴びることは必然で、は眉間に皺を寄せながら
「血がついた」
「そりゃ当たり前でしょ?ほら、さっさと城に帰って大将に報告報告っと」
「うん、ねぇ佐助・・」
「ん?あーハイハイ、分かったからもう少し可愛く誘ってくんない?」
佐助はそれこそ吐き捨てるように言ったが顔は嬉しそうで、
の頬を両手で掴むとゆっくり唇を重ね、二つの死体の前で一度だけ深く口付けをした。













FIN...


意味不明街道爆走中です(オイオイオイオイ!!)汗
ちょっと謎な主人公になってしまいました。
ギャグとシリアスとグロと甘?(聞くなってばよ)

任務中の夢を書きたかったんですが…しょ、精進します(汗大量)

ありがとうございました!!