4 嫌いじゃねーよ
襖を開けて見てみれば
目の前に女が一人
それは、それは無防備な格好で寝ていた
据え膳
そう思った恋次は寝ている女の前で正座し、手を合わせて
――いただきます
小声でそう言った
まずは何処からいただこうかと女―-否、の体に跨り覆い被さる
恋次はそっとの寝顔に唇を寄せて額から徐々に下降していく
一つ一つ丁寧にキスを落としていった恋次は最後に唇を頂いた
「…ん…んぁ……ぅん」
ふと声を出すに驚いた恋次だった
普段とは違った小さな喘ぎに恋次はゾクゾクさせられ
理性が溶かされていくのが分かった
自然と口の開いたその隙間から舌を忍び込ませ
のそれを絡め取って堪能する恋次
流石に息のし難さに眉間に皺を寄せる
「ん…?んーーっ!!」
一体なんなんだとは叫ぶが思ったより声が聞こえなかったのは
恋次が見事に口を塞いでいたからだった。
仕方なしに去っていく恋次の唇は名残惜しいのかの唇を舐めて離れていき
は慌てて起き上がり後退りする
未だ感触の残る唇を紛らわそうと手の甲を口に当てた
「おい…?」
「変態」
「そう怒んなって」
「大体、寝込みを襲うなんてどんな神経してんのよ!!」
手を伸ばし枕を取って恋次目掛けて投げる
恋次は枕を受け止め、そっと布団の上に置いた
が泣いているふうに見えた恋次は、
そっと間を詰めてとの距離を縮めていく
「来ないでよバカ」
「悪ィ…でも仕方ねぇだろ?目の前に好きな女が寝てたりしたら……」
「勃起したっていうの!?大体あっちの部屋に私が夕飯作って置いてたでしょ?」
「あぁ、置いてた」
「何で食べなかったのよ…恋次なんて死んでしまえっ!!」
がそう言い終った時、
恋次はの腕を掴んで一気に引き寄せ抱き締めた
耳元でそっと
――ごめん
本当に小さな声でそう呟いた恋次
「私の作った料理、嫌いなの?」
「嫌いじゃねーよ」
「だって、食べてくれないじゃん」
「お前が作った飯が一番旨ぇのは俺も、檜佐木さんも吉良も皆知ってることじゃねぇか」
「…………ごめん」
「な、何謝ってんだよ?」
そっと胸の中で泣いているを見る恋次
見上げてくるの潤んだ目が理性をまた溶かしていく
恋次はそっとの額に優しく口付けするともう一度優しく抱き締めた
「ちゃんと後で食うから」
「うん」
「ホント悪かった」
「うん…今度したら斬魄刀でギッタギタにしてやるんだから」
「怖ぇな、ったくよ」
そう言って笑い合うと恋次はを離してやり
――明日、朝早いんだろ?
そのまま立ち上がって乱れた布団を直す恋次
「ありがとう、恋次」
「おう…それじゃあな、おやすみ」
「おやすみ」
布団を掛けてやり、
が目を瞑ったのを合図に軽く交わすだけのキスをした
その後部屋を出た恋次はのご飯をちゃっかり全部食べたという
び、微妙…!!
しかも下品な品物になってしまいましたね…。
とりあえずラブラブバカップルなんです
ありがとうございました