日常の一部

 


事後、
目が覚めたは外が明るいことに気づき起き上がろうとするが
一夜にして何度も絶頂を越えた所為か足腰が立たない、
それもこれも横で寝ている赤毛の男の所為だとその頬を抓ってやった。
すると目が覚めていたのか見事に手を掴まれた。

 

 

「れ、恋次・・おはよう」

「やっぱ無理させすぎたみてェだな」

 

 

掴んだ手を引き寄せ、
優しくの腰を撫でる恋次
その肌理細やかな素肌を滑る恋次の手は骨ばった男の手で、
は少しのこそばゆさを感じながら
恋次の優しさに小さく――ありがとう、と言った。

 

 

「今日非番でよかったね、ホント」

「まァな、もう少ししたら風呂に入るか?」

「うん、お風呂上がったら朝ご飯作るね」

 

 

言って互いに顔を見合って自然と笑みが零れた
腰から手を離した恋次は仰向けになって、
は半分乗るようにして、その逞しい恋次の胸板に頬を寄せた。
聞こえるは恋次が生きている証拠
ドクドクドク、
心地良い鼓動がの鼓膜を揺さぶらせる

 

 

「恋次あったかいなー」

だって温けェし柔らけェじゃねぇか」

「それって嫌味?」

「女だから当たり前ェだろうが」

「まぁ、恋次と比べちゃダメか」

 

 

言っては指先で刺青の上をツンツンと突付く、
恋次はほんの少し、ほんの少しだけ頬を赤く染めて
――バカッどこ触ってんだ!
と、また手を掴まれた
容易く掴まれた手は、その大きな手に包み込まれ
恋次は起き上がってに覆いかぶさり、
そのまま恋次はの首元に顔を埋めた。

 

 

「恋次、ちょ、恋次!?」

 

 

慌てて声を荒げる
首元で笑い声が聞こえ、顔を上げた恋次は

 

 

「バーカ、お前に負担ばかりかけるのも悪ィから我慢してやってンだよ」

 

 

そう言ってもう一度、
――気づけよバカ
と、指での額を弾いた恋次

 

 

「痛いなー…ほら、早くしないと朝ご飯が昼ご飯になっちゃうよ」

「そうだな、さっさと風呂入って飯食いてェし、ほら、さっさと手ェかせ」

 

 

差し伸べられる手を迷わず握った
強い引力に身を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


FIN...


最初から最後まで甘い(笑)
タイトルそのまんまですね。(爽)
こんな感じで非番を過ごしていきそうだな、みたいな(笑)

ま、なんだかんだまだこのお二人さんはスッポンポンです(爆)

ここまで読んでいただきありがとうございました!!