肩を並べて帰ろうか
冷たい風が頬を撫でる
横には愛しの彼の姿、
間に繋がれる手から温もりがじゅんわりと伝わってくる
横にいる忍足の顔に思わず見惚れてしまったは無意識に顔を赤くしていた。
「どないしたん?顔赤くして」
「べ、別に!」
「『別に』って顔してへんけど」
「うるさい」
「素直に言うたら可愛いのにな」
言ってもう片方の手での柔らかな頬を突付いた忍足
「そないふて腐れた顔しな」
「侑士10円貸して」
「えらい唐突やな、10円やったらいくらでもあるけど?」
「帰りの電車賃が足らないから貸してほしいんだけど?」
「ええよ?キス一回で免除したろ」
「明日返すね」
「…・・なんか悲しなってきたわ」
言ってポケットに小銭が入っているのを思い出した忍足は
左手を入れ、適当に掴んで取り出してみた。
「ほい、10円」
「ありがと、侑士」
「いいえ、どういたしまして」
二人は駅の切符売り場まで来ると肩を並べて同じ切符を買った
「いつまで続くんだろうね」
「何がや?」
「こうやって侑士と肩並べて切符買うの」
「いつまでって…ずっととちゃうん?」
「ずっとか」
「せや、ずっと」
「だといいな」
改札を通った二人はホームに上る階段の途中で足が止まった。
「立ち止まっとらんと、はよ行くで」
繋がれた手を引っ張る忍足、
ホームから電車の通過する音が聞こえる
「侑士と離れたくないよ」
聞こえたような、
聞こえなかったような、
全部電車の音に紛れて消えてしまったような、
それでも忍足は返事を返すように優しく微笑んで
そっとの額に唇を押し当てた。
「っ!?ゆ、侑士!?」
「はよせな、電車行ってまうで?」
「え、あ、うん…ねぇ侑士」
「ん?」
階段を上りきったところでは未だ手を繋いだまま忍足の前に立った。
「さっき私が言ったこと、聞こえたの?」
「さぁ、どないやろ?」
わざとらしく首を傾げる忍足
「こっちが聞いてんの!!」
「がここにチューしてくれたら教えたろかな」
人差し指で自分の頬を突付く忍足には
「このエロオヤジ!!」
問題発言
「聞き捨てならんなぁ、俺まだ中学生やけど?」
「侑士なんかもう知らない」
「そんなん言うても、おテテは繋ぎっぱなしやな?」
「っ!?だって侑士が離してくれない」
「離して言うても離したらへんけど?」
ホームに止まる電車のドアに映る二人
思わず目が合って笑みが零れた。
「じゃあ離さないでね?」
「せやから言うてるやん、離したらへんって」
開いたドア、
同時に乗り込んだ二人はいつもと同じところに座って
いつもと同じように肩を揺らしながら帰ったとさ
偽忍足ですよ(はて、これは誰の夢だったかな?)←ここでも問題発言
甘ギャグな感じでしょうか?
もっと格好良いおっしーを目指します(精進あるのみですね)
頑張ります
ありがとうございました!!!
↓ここから先は春風の勝手な一言↓
[OVAの謙也ヤベェッ!!←ネタが遅れてまっせ!
あの格好良さは一体何!?
なんであんなに格好良いんですか!?
しかもキャストが福山潤って…キタ――ッ(ルルー○ューッ!!)
テニス熱が再熱して現在進行形で上昇中です。←いつかの中学時代を思い出します]