今日は偶々昼食を教室ではなく屋上でとったことによって起こった出来事なのかもしれない。

 

 

「今日は確か作ってきてくれたんだよな?弁当」

「あ…うん…っていうかそれ」

 

 

お弁当の包みを開けようとしたの目に映ったそれとは
桃城の横にある山積みの惣菜パンをはじめとした様々なパンたちの姿。
相変わらず大食いだなぁ
そんなことを再確認した彼女、は包みを開けようとした手を進めた。

 

 

「うっまそー!これマジでが作ったのか?」

「まぁ、うん…それより食べれる?」

「バーカ、先に食うに決まってんだろ?
               俺がどんだけ楽しみにしてたか知らねーだろ?」

 

 

笑顔でそう言われ、
照れ隠しに顔を逸らす
のその行動に桃城はふと笑って片手を付いて身を乗り出すと、
逸らしたの顔を向き合うようにしてそっと口付けをした。
あまりにも突然で、
は何度か瞬きをして遠ざかる桃城を目で追った。

 

 

「ま、が一番ウマイかもな、いや、うめェな」

「わ、私は食べ物じゃない!!もう…さっさと食べちゃってよ」

「おまっ、いや…な、何でもねェ!」

「何顔赤くなってんの?」

「だから何でもねェって…うめェなコレ」

「うわ、話逸らしたー!」

 

 

次々と口に運んでいく桃城には、
口をへの字に曲げながらその横にあった惣菜パンの袋を開けた。
青い空の下、暖かな風はパンの袋を飛ばして行った。

 

 

「ご飯粒、ついてる」

「あ?」

 

 

言ってさり気なく桃城の口端につく米粒を取ってやった
しなやかなその指先にある米粒はの口の中へと運ばれた。

 

 

「ちょっと硬かった?」

「あ、いや…俺は丁度いいぜ?」

「ならいいけどって…もう食べちゃったの?」

「美味かったからな…・・週に1回とか、ダメか?」

「そんなに?
      …いいよ、週に1回なら作ってあげても」

 

 

そう言って立ち上がっては桃城に背を向け
大きく背伸びをして振り返ると小悪魔のような笑顔でこう言った。

 

 

「そのかわり、他の女の子が作ったお弁当は食べないでよね?」

「そんな当たり前なこと、聞くなっつーの」

 

 

強い風が吹いた

 

 

「あ…」

 

 

チラリと見えたのは白いレースの可愛らしい

 

 

「俺ってツイてるかもな」

 

 

パンツが見えた。

 

 

「もう、バカーっ!!」

 

 

の強烈なビンタを食らったのは言うまでもなく

 

 

「やっぱツイてねェかも、いや…ツイてねぇよ」

 

 

 

 


でも、そんな彼が好きだったり、
愛してたりするのです。

これはまだ、口が裂けても言えません


oVE P-

 

 

 

 

 

 

 

FIN...


あまりタイトル関係ないな(爽)
ちなみに惣菜パンの中では焼きそばパンとコロッケパンが好きです。
桃チャンが何故硬めのご飯が良いかと言うと…・・(それは私の好みの問題)爆

ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!