7 ほら
ねぇ
いつまで
ずっと
一護、
「?」
「へ?…あ、なに?」
間抜けな声を出して横を見れば、
どこか心配そうにを見る一護の姿があった
あまり見ることのないその表情に一瞬で心臓が高鳴った
思わず一護との距離を一歩間空けた。
「この頃一緒にいられなくて、その…ごめんな」
「え……?」
「悪いって思ってる」
「一護…私、ごめん」
突然何故だか涙が込み上げてきた
見放されてるんじゃないかと、そう思っていた所為か
その一護の言葉に涙が止まらない
「おい、?どうしたんだよ急に」
「私、一護に見放されるんじゃないかって…」
「……バカなこと言ってんじゃねぇーよ…って今更か?」
「バカ」
「泣くなよ、俺がを見放すわけねぇし離れるつもりもねぇ」
――寧ろ、本気で…マジですげぇ好きだって言える
そう言った一護は微かに顔を赤らめていたのは気のせいだろうか?
聞いてるは苺のように赤く染まりあがっていたのは言うまでもない。
そんなの表情に一護は自分の理性が溶かされていくのが分かった。
潤った目に流れる涙、赤く染まりあがった頬
極めつけに上目遣いときた。否、身長差があるのだから致しかたないのだが。
そんな一護を覚ますように涼やかな風が頬を撫でた
そっと傍にあったブランコがゆらりとする
古びたサビが音を立て、虚しく響いた。
「ごめん、でも怖かったんだ」
―― 一護がいなくなっちゃうんじゃないかって
そうが言い終わった途端だった。
一護が瞬時にを抱き寄せて力強く抱き締めた
その力は温かく、優しく思えたは素直に身を委ねてゆっくり目を閉じた
「消えたりしねぇよ。ただ…」
「ただ?」
「をまき込みたくないんだよ」
――危険な目に遭わせたくない
そうの耳元で囁く一護、
心地の良い声が安堵感を覚えさせる。
依然と抱き締めていた腕は開放され、
一瞬にして温まったものが一気に冷えていく
少し、嫌な感じがして
だからは一護の制服のシャツの裾を握った
「あ、ごめん…」
「お前ってホント…」
「な、何?」
「いや、何でもねぇよ」
言って笑った一護はに背を向け
公園の出口へと一歩踏み出して静止する
広く逞しいその背中には柄でもなく見惚れてしまった。
一護は一時、ほんの一時だけ目を瞑って深呼吸した
自分の心臓に落ち着けと何度も心の中で叫ぶ
そんな一護の心の叫びなど知るはずもないは
そっと口を開いた
「私、一護に何もしてあげれないから
…一護を守ってあげることもできない私だけど」
―― 一護が帰って来れる場所でありたいんだ ――
の言葉に思わず振り向いた一護は
何処か悲しげな表情をして
聞えるか聞えない際どい小さな声で
――バカヤロウ――
そう言った
「ほら、帰るぞ」
「一護…うん、帰ろっか」
――今度は裾じゃなくてこっちな?
一護はの手を握ると、その白い手の甲にそっとキスを落とした
「今日は俺の家でメシ食ってけよ?」
「うん、それじゃ母さんにメール送っとく」
少々長いですな(汗)
その前に同じ内容ばかりだな!ホントに!
こりゃ改善せねばいかんとです…。
ありがとうございました!!!