男前の話
「跡部って、どちらかと言うと男前じゃなくて美形だよね」
唐突にそう言い出したのは三年テニス部マネージャーの
その周りに居たテニス部員(跡部を含める)は一同硬直状態に一時陥った。
「いきなり何言い出すねん」
「忍足はどちらかと言うと…いや、微妙?」
「聞くなや、っていうかその前に微妙って何やねん」
忍足はそのままの右頬を抓ってやる
「い、いひゃい…っ!?」
「おい、止めてやれ・・仮にもは女だ、忍足」
「跡部、お前何やかんやに優しいよな?」
「言ってろ、」
「・・あ、それでね、私が思うには男前なのは宍戸だと思うんだよね」
「「(今の完全無視かよ)」」
ほんの一瞬、シンクロした跡部と忍足
窓も開いていないのにこの二人には冷たい風が吹いていた
「は?俺?・・ってかお前抓られたとこ赤くなってんぞ?」
の左横に座っていた宍戸は、
目の前に置いてあったペットボトルを直接の右頬に当ててやった
「っ!?あ、ありがとう・・宍戸」
「あぁ、気にすんな」
「それで、何で跡部さんは男前じゃないんですか?」
「え、あ、・・鳳も美形な方だよねー何でって『男前ー!』っていうのは宍戸のことをいうからだよ」「だから何で俺なんだよ?」
言った宍戸はワケ分かんねェと言いたげな顔して溜息を零し
「だってそう思わない?」
「だから何で俺に聞くねん」
忍足も続いて溜息を吐いたのだった。
「で結局、お前何が言いたいんだ?アーン?」
「いや、跡部って格好良いんだけど男前じゃないよねっていう話」
「…喧嘩売ってるとはイイ度胸してるじゃねぇの」
「(やっぱり跡部はナルシストなんだ)」
「思ってることが顔に出てるぞ」
「えっ!?うそ!!」
言って両頬を手で隠すように覆う、
跡部は溜息をつきながら
嘘に決まってんだろ?バーカ
鼻で笑って軽くあしらわれたは少しの苛立ちを覚えたのだった。
「もー、何かムカつくんだけど?」
「さん、俺はどっちなんですかね?」
忍足の横にいた日吉は身を乗り出し、机に手を付いて
「え、日吉?日吉は…男前かな」
「っち」
「え、その舌打ちは何!?」
「べ、別に・・「!俺は俺は!?」
日吉と忍足の間を割って出てきたオカッパ頭の少年、向日
「向日は論外じゃない・・だって可愛いもん」
「な、納得できねぇ…」
「ジローちゃんと一緒」
「尚更納得できねぇっつーの!」
「あはは、怒ってる怒ってるー!」
からかうようにわざと指差して笑う
腹を立てた向日はの手を握って
「俺はゼッテェ可愛くねぇ―っ!!」
そんな叫び声が聞こえた部活後のミーティング室、
呑気に笑い声を上げるに振り回される氷帝テニス部のレギュラー陣
今日もそんなにつられて何だかんだと笑みを零すのだった。
日常的な感じで書いてみました
こんな話してたら面白そうだなと 笑
樺地とかジローちゃんが出てないのはスミマセン 汗
長太郎も一言しか言ってなくてスミマセン 汗
会話文が多いのは『男前の話』をしていたからです(←ただの言い訳ですよ!)
そして…
おそらく私は宍戸サンが激しく格好良いのを主張したかったと思われます(←出たよ趣向が原因!)
ありがとうございました!!!