両思いになるには
まだ早すぎて
それでも待てない君はあの時
一体何て言ったのだろう?
同じクラスで
席も隣だけど
近いけど遠いような、でも近い
最初に会ったのは一年から二年に上がるときのクラス発表の時だった
「あんたと同じクラスか」
「え、あ、そうみたい」
「よろしくな、さん」
「よ、よろしく・・っていうか名前っ」
なんで知ってるの!?
そう聞こうと彼を見ようとしたがそこには誰もいなかった。
周りを見渡してみたがやはり彼の姿は見当たらなく、
私はそのまま新しく発表されたその教室に行った覚えがある。
「おい、」
「……え?」
ふと我に返った
「問題当てられてるぞ、お前」
「うそ、どこ?」
「28ページの問3」
思い出に浸っている暇もなく
当てられた問題を見てみるがどうやら今現在にはその問題は解けないらしく
「X=5」
「え?」
「答え」
「ああ…ごめん、ありがとう」
隣の彼はぶっきら棒だけど優しいところがある
教えてもらった答えをそっくりそのまま言うと
先生は少し不満そうな顔をして
その真新しいチョークで黒板に答えを書いていった。
「日吉って頭良いんだね」
「よりかはな」
「う゛…こ、これでも現文は良い方なんだよ?」
「じゃあ日誌はが担当だな、俺は黒板消し」
「なんでそうなるの!?」
「驚きすぎじゃないのか?まぁ、日直ったってまだ先の話だけど」
言ってペンを巧みに回しながら椅子に凭れる日吉
私はそんな彼を横目に黒板に書き写されていく答えをノートに板書していった。
「ノート、後で見せてくれよ」
「日吉って勝手だしぶっきら棒」
「それって今関係あんの?」
突然わけの分からないことを言い出したに日吉は
背中を椅子から離して覗き見るようにを見た。
鼻先が当たりそうで当たらないような
それほどまでに近い距離には口から心臓が出そうだった。
「な、に?」
「別に?」
言って離れていった日吉はやっぱり格好良くて
やっぱり好きなんだと思わされた。
さっきと同じように椅子に凭れる日吉、
思わずその動作を目で見送ってしまったは
ふと日吉と視線がかち合い、咄嗟に前を向いた。
「結構好きなんだけどな、のこと」
無表情で何気なく言われたその台詞はの耳に届いたのか、
届かなかったのかはまだ先のお話。
お疲れ様です(お粗末!)
誰が何と言おうとキノコ(日吉)です。笑
というか一歩間違えたら越前boyになりそうな日吉ですが…
日吉=下克上=生意気
みたいなのが私の中に成立していてこんなんになりました。
OVAの日吉は格好良いのにどうしてゲームはあんなにキノ…(強制終了;)
ありがとうございました