瞳に映る哀しみブルー

その目に映るのは俺ではなく青く染まった空で、
いつになく悲しい目をしているお前が俺の目に映る。
「どうした?」
そう問えばゆっくり振り返り、優しい笑顔をして
「別になにもないよ」と言った。
嘘と分かっていた俺はそっとの隣に座って同じ空を眺めた。
「青いな、」
「うん、青くて遠くて…冬獅郎みたい」

その言葉をうまく理解できなかった俺は視線を空からに変えて、
未だ空を眺めているは気づいたらしく目が合った。
「冬獅郎は青いと言うより白いっていう感じだけどね」
付け足すように言って笑ったはやっぱり何処か悲しい目をしているようで、
まるでが消えてしまいそうな気がした。
「冬獅郎?」
俺の手は無意識にの手首を掴んで、は目を見開いて驚いていた。
「いや、何か…」腕を掴んだ理由がなくて、
ただ掴んでみたとか言ったりしたら笑われそうだったからその先を言うのは止めた。
「お前…何かあったろ?」
「え?」
「無理すんなよ、俺がいるだろう?」
少しは頼ってくれてほしいと思う。
もしかしたら俺がまだガキだとか思ってるかもしれねェけど、
それは偏見だろ?俺はが思っているよりかは大人のつもりだし
それに、隊長でもあるしな。
「無理、してないよ?冬獅郎には迷惑かけられないし」
「あのなァ…俺をガキだと思って言ってんなら・・」
「思ってないって…冬獅郎は隊長だし仕事たくさんあるから、」
「気にしすぎだろ?俺はの支えになりたいし、も俺の支えになってほしい」
依然と掴んでいたの手を引いて、抱き締めてやった。
冷たい風が頬を撫でる
「冬獅郎は優しいね」
「?」
「そう言えば、雛森副隊長は元気になったの?」
「あぁ、大分な…現世での通信と比べたら元気になったと・・」
ああ、だからこんなに落ち込んで、暗かったのか。
、」
「な、なに?」
「俺は以外好きになったりしねェ、だからそうやって悲しい目、すんのはやめろ」
図星を突かれたようにの身体がピクリと跳ね、
の体温が上がっているような気がした俺はゆっくりを離して目を合わせた。
そこには顔を赤く染めたの姿、目にはみるみると溢れる涙があった。
「私、冬獅郎のこと分かんなくて、でもこんなことで冬獅郎悩ましちゃいけないと思って、」
「分かったから、俺はいつでもの傍にいる。遠くにいても心は傍にある」
「…うん……」

やっぱりの目に映った
は、空の所為なんかじゃなくて
俺の所為だったのだと、
もう一度を抱き締めて、そっと額に唇を押し当てた。
もう二度との目に哀しみの
は映さないと誓って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


FIN...

ここまで読んでいただきありがとうございました!!!
偽日番谷率高いですよ(汗)
格好良い彼を目指していきたいです。

似たような夢ばっかですんません(汗大量)

ありがとうございました!