れた

 

昼休み
職員室前で偶然出くわしたのは越前リョーマだった

先輩」
「うわ、」

開口第一声、
正直まず会うことはないだろうと思っていた所為か
は無意識に音を口から出していた。

「何スか?『うわ』って(ちょっと傷つくんだけど・・)」
「い、いや悪い意味とか全然ないから!!(し、しまった…!!!)」

思わずは手に持っていた書類たちを地面に落とした
ドサッ
そんな音と同時に越前から溜息が漏れたような気がした。

「これ、何すか?」
「今週の練習メニュー、乾と手塚とで組み合わせたって言ってた」

落ちた書類を広い集め、に渡した越前。
結局一枚しか拾っていないは越前に対して再ほどから
悪いようなことしかしていないな、と内心思いながら
ポケットに入っていた飴玉を取り出した。

「はい、越前」
「ミルクキャンディ」
「うん、結構おいしいよ?」
「先輩、これって嫌味じゃないよね?」
「(し、しまった…っ!)」

蟀谷に冷や汗が垂れたような気がした
目の前の越前は小さく笑って

「Lie.(ウソ)そこまで悪どい人じゃないってことぐらい分かってるよ」
「越前って…時々ムカつく」

言って目を合わせた後、
無意識に笑いが零れた

「ありがたく貰っとくっす、ミルクキャンディ」
「ありがたく貰ってちょうだい、ミルクキャンディ」

わざとらしく笑った越前に、
わざとらしく笑ったが職員室に入ろうとドアに手をかけた時だった。

「先輩、」
「ん?…」

ふに…
「(ふに…?)」
先輩って・・赤ちゃんみたいっスよね」
「・・はぁーっ!?」

呼ばれて振り向けば肩に違和感を覚える前に
頬に指が勢いよく刺さった。
否、当たった

「It is soft in whether it says very.(何ていうか柔らかいっすよね)」
「越前、何言ってるか分からないけど指!」
「指?」
「離してくれない?」
「いっすよ、でもその代わり・・」
「え…?」

ほんの一瞬の出来事だった
頬を離れたはずの指、
しかし今現在頬にある生暖かな感触、
矛盾した状況に頭が回転しないは思考回路停止寸前だった。

「・・Chu…・」
「○♪@△※□Θ$Ω☆彡!?」

音がしたと同時に離れて行ったのは越前の顔
は未だ頬に残る熱を手の平で押さえ
言葉では表現できない叫びで口をパクパクさせた。

「え、えち、えち…」
「無防備すぎ、」
「越前、い、今!今何したの!?」
「知ってるクセに、認めたくないんだ?キスされたって」
「そんなデッカイ声出すなバカ!!」
「先輩の声の方が充分だと思うけど?」
「う、うるさい」
「素直じゃないっすね、先輩」

見上げてくる視線は生意気で勝気で試すような
そんな視線でを見つめる越前はどこか余裕で、
手の平で転がされているような感覚のは静かに深呼吸をすると

「その…き、キスするとか、普通しないでしょ?」
「先輩、まるで俺が非常識な人みたいな言い方よしてくれない?」
「(だ、だって非常識じゃない)…・ど、どういうこと?」
「ただ先輩が好きだからしただけ」

シラっとそんなことを言ったからか
の頬は熟した林檎のように赤く染まり、
心臓は高鳴る

「本気?」
「本気」
「正気?」
「失礼、」
「あ、ごめん…でも信じられないから」
「・・部活で会うたび、段々好きになっていくのが分かったから」

越前は少し恥ずかしそうに顔を逸らしてそう言うと
そのままに背を向けて

「返事なんていらないよ?」

そう言った瞬間
二人は恋人としてのスタートを切った
はただその小さく、頼もしい背中を見つめながらそっと心の中で呟いた

 

っと

好きでし


(私なんか一番初めのレギュラー戦で一目惚れなんだけど?)

 

 

 

 

FIN...


お疲れさまでした(お粗末!)
長めになってしまいました越前夢、いかがでしたでしょうか?
生意気街道走っています越前boy、ホント生意気です(ここの越前boyは調子乗り方、悪いです)←オイ!

ありがとうございました

 

↓ここから先はまたも春風勝手な一言です。※注意※ネタバレ有↓
正直私が最初に一目惚れしたのは宍戸サンでした 笑
今はほら、もう一杯一杯です(比嘉中とか四天宝寺とか比嘉中とか四天宝寺とか…・・)
OVAで早く四天宝寺戦出ないかな(←激しく気が早い人)
そういえばジャンプ、奇跡的な勝利をあげたタカさんに驚きと感動を覚えました
無駄に阿久津が…お前テニス辞めたんじゃないのか!?(笑)
まぁ、タカさんが勝ってくれたおかげで、
次のタブルスは…
……
・・うっへっへ…←危険信号
REDですよーっ!