ふとグランドに目をやれば生意気ルーキーの姿、
紛れもないその正体は越前リョーマで私の大好きな人だ。
グランドで男子がサッカーをしている横、
女子はバスケをしていたがその視線はここから見ても分かるほど
リョーマを見ていた。
相変わらず人気だなぁ、
なんて思いながら頬杖を付いてその様子を高いこの場所から見ていた。
「あれー?ってばサボってんじゃーん」
聞きなれた声がして後ろを見やればそこにはサボりの常習犯と言ってもおかしくない菊丸と、
珍しく不二の姿があった。
「菊丸に不二…菊丸はともかく不二がサボりだなんて…先生泣くよ?」
「まぁ、偶にはハメ外してもいいかなってね?、今さっき越前見てたよね?」
突かなくていい所を突いてくるから厄介だ。
不二は笑って私の横に来ると同じくしてグランドを見下ろした。
強い風が吹く
「…のパンツ見ちゃった」
後ろからとんでもない言葉が聞こえ、
思わず顔が熱くなってきた私は後ろを振り向いた勢いで菊丸を蹴ってやった。
ゲシゲシッ
と濁ったような音がしたのは気のせいだろうか。
「越前のことそんなに好き?」
「え、あ…何いきなり」
「いや、聞いてみただけなんだけど」
「好きに決まってるじゃない、リョーマ以外誰を好きになれって言うのよ」

自分でもバカバカしいほどリョーマが好きだ。
リョーマを見る一年の女子に嫉妬する自分が大人げなく思うし、
何で一緒の学年じゃないんだろうって思うこともある。
でも仮に同じ学年だったとしたら私とリョーマは恋仲になっているのだろうか?
そんな疑問を抱きつつ、私は向かい風で乱れる髪を直しながらまたリョーマを見た。
やっぱり格好良いや
ああ、バッカみたい。
私は空を見上げて柔らかい風を感じた

それからそっ



を閉じた

 

 

好きだから好き、
だから好きだから仕方がない
だって好きなんだもの。

 

 

 

 

 

 


FIN...

これを越前夢と言い張るが実際やっぱり
不二&菊丸夢になってしまうんだろうか…(汗)
それにしても意味不明な話は…大好きです(待て待て!)
ちなみに越前とサンは恋人同士だったりします。(要素全くゼロだな…)

夢だけど!夢じゃなかった!!!(オイオイオイオイオイ!)

ここまで読んでいただきありがとうございました。