Springfield

Last Updated : 2004/01/11


イリノイ州で最大の都市はシカゴですが,州都はスプリングフィールドという街; そしてここは第16代大統領=リンカーン(1809-1865)が大統領就任までの25年間を過ごしたところで,彼にまつわる様々なものが残っています.
 
シカゴから I-55 を南西方向へまっしぐら,約200マイル(300km以上!日本なら,大阪から浜松までの距離に相当)のところにあります. 一人で車を運転して行くのはちょっとしんどいと思っていたところ,協力者が現れたのでついに実現しました.

2004年1月11日(日) 前日(土曜日)は天候が芳しくないので中止して迎えた日曜日,スプリングフィールド地域の予報は,風は強いものの天候は「晴れ」とのことなので出発することにしました.

朝8時15分

アーリントンハイツは曇り空,気温は華氏28度(摂氏マイナス2度)

まずは,協力者のいるシカゴ・ダウンタウンへI-90をひとっ走り

休日の朝なのでハイウェイはガラガラ

8時50分

ダウンタウンに着いた頃には,青空がのぞいてきました

協力者の住むアパートの玄関前で待機中・・・それにしてもホテルのような玄関,立派なアパートです

出発はちょうど9時!

10時ごろ(シカゴから50マイル)


Joliet付近の街で休憩,第2運転手(Mr. Y.K.)に交替


[Photo by S.S.]

殺風景な平原が続く中,高圧電線が延々と立ち並びます


[Photo by S.S.]

10時50分ごろ(シカゴから100マイル)

シカゴとスプリングフィールドのほぼ中間地点,道路の両脇にはわずかに雪が残っています


[Photo by S.S.]

11時30分ごろ(シカゴから140マイル)

もうすぐブルーミントン,ここまで来ると雪が降った形跡すらありません

ブルーミントンのウォルマートに車を停めて休憩中

ここから第3運転手(Ms. S.S.)に交替


[Photo by S.S.]

12時ごろ(シカゴから180マイル)

リンカーンという街で最後の休憩,ここで第1運転手(私)に交替

12時30分 スプリングフィールドに到着; こちらの天候は晴れ,気温は華氏50度(摂氏10度)でシカゴよりも華氏10度(摂氏5度)くらい暖かいようです.


[Photo by S.S.]

ハイウェイを降りて,いよいよスプリングフィールドのダウンタウンへ

案内標識には「Capitol Complex」や「Lincoln Sites」の文字が見えます


[Photo by S.S.]

ジェファーソン・ストリートを左折して,セカンド・ストリートへ

右手に見える特徴的な建物が最初の目的地=イリノイ州会議事堂

 

州会議事堂の周辺一帯は官庁街

ビジネスマンはおろか,地元の人や観光客の姿すら,ほとんどありません

100年以上の歴史を持つ堂々たる建物,先端にある銀色のドームが青空にくっきりと映えます

議事堂の正面に立つ,リンカーンの銅像

ビジター・センターは,ちょうどお昼休みで入れませんでした
ビジターセンター横に立つ,ステンレス製の「鹿」・・・その意味は不明

[Photo by S.S.]

議事堂の南側にあるイリノイ州立博物館の建物

博物館の玄関脇にあるきれいな石板,そして内部は・・・見る時間がありませんでした

次の目的地は,議事堂から東へ約500mのところにある「リンカーンの家」歴史地区; わずか4ブロック相当のエリアですが,その街並み全体が国の指定する歴史地区として保存されています.

こちらのビジター・センターは営業中,内部では「リンカーンの家」の解説とともに,様々なリンカーン・グッズがお土産として販売されていました

これが歴史地区内の様子

道路は未舗装の砂利道,周囲の建物も含めて,19世紀中ごろの景観が保たれているそうです


[Photo by S.S.]

そしてこれが「リンカーンの家」

1844年に購入して,17年間をここで暮らしたそうです

意外に小さいのはよいとしても,妙にこぎれいでモデルハウスのようです

正面の階段を上がって玄関のドアを見ると,「A.LINCOLN」の表札があるのはご愛嬌

裏へ回ってみても・・・やっぱり地味な普通の家でした

1日に数回,内部の見学ツアーも開催されているそうですが,今回は時間もないので外側だけにしときましょう

「リンカーンの家」から北へわずか300mのところには「旧・州会議事堂」があります.


[Photo by S.S.]

アメリカの議事堂というのは,基本的な形は昔から決まっているのでしょうか?

現在の議事堂と比べれば,大きさや荘厳さでは比較にならないものの,まさにミニチュアのように見えます

この建物が議事堂として使われたのは1839年から1876年まで

内部も公開されているそうですが,日曜日はお休み

最後の訪問地は「リンカーンの墓」,ダウンタウンの北のはずれにあるオークリッジ墓地,その一角に墓と言うにはあまりにも立派な塔が立っています.

オークリッジ墓地の様子;広大の敷地に芝生や森,まるで美しい公園のようです

そしてここは,ワシントンD.C.にある「アーリントン墓地」に次いで,全米で2番目に訪問者の多い墓地,ということです


[Photo by S.S.]

これがリンカーンの墓

塔の高さは20m以上,階段を上がって回廊を歩くこともできます

墓の正面

リンカーンの立像の両側には,おそらく南北戦争の様子を描いたと思われる像もあります

墓の前にある顔だけのブロンズ像,顔の長さは60cm以上

その鼻をなでると幸運が訪れるとか・・・おかげさまで,鼻の頭だけがピカピカになっています

墓の内部にも入ることができます(これがアメリカの大らかなところ)

入ってすぐの広間(?)には,リンカーンの座像

奥へ進んでいくと広い部屋があり,真ん中には大きな大理石の棺

本当に,ここにリンカーンが眠っているのでしょうか?

スプリングフィールドでの滞在はちょうど3時間,まずまず堪能できたといえそうです. そして出発は午後3時30分,途中で日没になるのは間違いなし・・・

これが4時ごろの風景

まだまだ明るい,そして車が少ない

4時50分

まさに太陽が地平線に沈もうとしているところ,見事な夕焼けでした

5時10分

日没からわずか20分で,こんなに暗くなります

午後7時(すっかり真っ暗)

シカゴ・ダウンタウンに到着,往路と同じ3時間30分の旅でした

私はここからさらに40分かけて,アーリントンハイツへ帰るわけです

    ■本日の走行記録
     ・アーリントンハイツ〜シカゴ往復=56マイル(1時間20分)
     ・シカゴ〜スプリングフィールド往復=410マイル(7時間)
     ・スプリングフィールド市内走行=14マイル
     ・全走行距離=480マイル=約770km

      

Created by N.Kusanagi