Geyser (ガイザー,間欠泉)

Last Updated : 2003/08/16


イエローストーン国立公園というエリア全体が,かつてはひとつの巨大火山の一部であったそうです.そして今も活動中というだけあって,間欠泉や噴気孔など,数多くの熱水現象が見られるわけですが,それらを特集して紹介します.
 ※ちなみにベイスン(Basin)は盆地,ガイザー (Geyser)は間欠泉,
   スプリング(Spring)及びプール(Pool)は温泉のことと考えてください

8月7日の正午頃,West Thumb Geyser Basin
(イエローストーン・レイクの西南端)

ウェスト・サム・ガイザー・ベイスン; 直訳すると「西側にある親指形の間欠泉盆地」 となるわけですが,余計にわかりにくい!

イエローストーン・レイクの形を人間の手のひらに見立てると,ちょうど親指の位置に当たることからこの名前があります

マップの下方に立って上方を見たのと同じ眺めです

向こうには湖(イエローストーン・レイク)が広がっています

湖岸から5mほど離れた所にある「フィッシング・コーン」

「釣り上げた魚を料理できる」と言われる温泉(真偽は不明)

「ブラック・プール」という名前に似合わず,青く澄んだ温泉

10m以上あると思われる底のほうまで,透き通って見えます

歩き疲れた人は,湖岸のベンチに座って湖を眺めながら一休み

■8月7日の午後,Fountain Paint Pot
(オールド・フェイスフルとマディソンの間)

ファウンテン・ペイント・ポット; 直訳すると「噴水のようなペンキ入れ」となります

その理由は・・・下の写真をご覧ください

この窪地の中に小さな吹き出し口がいくつもあって泥が噴出している・・・これが「ファウンテン・ペイント・ポット」の正体

手前に見える麦藁帽子は,誰かの落し物です

同じエリアにある「サイレックス・スプリング」

Silexには「耐熱ガラス」という意味があるのですが・・・それでいいのかな?

このエリアでもっとも元気な間欠泉「ジェリー・ガイザー」

十数分の間隔で噴出しているようで,30分ほどの滞在中に,2回の噴出を見ることができました

■8月7日の夕方〜8日の朝,Upper Geyser Basin
(オールド・フェイスフル・ビレッジ内)

アッパー・ガイザー・ベイスンというエリアの中でも特に有名なのが「オールド・フェイスフル・ガイザー」

このガイザーを中心としてオールド・フェイスフル・ビレッジが形成されています

オールド・フェイスフル・ガイザー; 直訳すると「古くからの忠実な間欠泉」

その名のとおり,長い間(120年間!?),ほぼ一定の噴出間隔で熱水を噴き上げているそうです

ちなみに,これは予定時刻(17時30分)の10分前

予定時刻より4分遅れて噴出開始

しぶきの中に虹も見えたので,これくらいの誤差は許すとしましょう

同じ日,18時35分と19時40分は見逃して,20時45分(予定)の噴出を待っています

予定時刻の20分前,日没とどちらが早いでしょうか

予定時刻ちょうど,夕陽はとっくに沈んだというのに・・・蒸気のほうはむしろ弱まっているのでは?

予定時刻より7分遅れ(今日はちょっと調子が悪いようです)

夕焼け空にオールド・フェイスフル・ガイザーの噴水が映えます

朝8時前,他のガイザーやプールなどを見るために,アッパー・ガイザー・ベイスンの遊歩道へ

青い空,澄み切った冷たい空気が爽快

蜂の巣のような形から「ビーハイブ・ガイザー」と呼ばれる間欠泉

噴出間隔は7〜24時間・・・ということは1日に1〜2回しか見られない・・・噴出を待つのはあきらめましょう

「グランド・ガイザー」,その名のとおり雄大な噴出が見られるそうです

しかし噴出間隔は7〜15時間,しかも予定時刻は数時間も先・・・これもあきらめましょう

イエローストーンで最も古いと言われる「キャッスル・ガイザー」

予定時刻が8時20分ということなので,8時50分まで待ってみましたが・・・バスの出発時刻が迫っていたのであきらめました(こればっかり)

8時55分,急いでバスに向かう途中,偶然にも「ビーハイブ・ガイザー」(上述)の噴出に遭遇

これは,ものすごくラッキー!

【おまけ】
夕方,食事を終えて宿舎に戻る途中,偶然にも3度目のオールド・フェイスフル・ガイザーの噴出に遭遇・・・またまたラッキー!

8月8日の夕方,Mud Volcano
(イエローストーンレイクの北方,ヘイデン・バレー付近)

マッド・ボルケーノ;直訳すると「泥の噴火口」

まさにその名のとおりの風景が続きます

これは「ドラゴンズ・マウス(竜の口)」と呼ばれる噴気孔

この辺りは火山活動が活発なようで,駐車場にはつい最近できた陥没の跡が生々しく残されていました

      

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