●住宅改修の必要性について
●自立した生活を支える住まい
●普通の暮らしを支える普通の住まい
●その人らしい暮らしを支える住まい
段差や階段でつまずく、お風呂やトイレが使いにくい…こんなことで悩んでいる方、またはその家族の方は多いのではないでしょうか?
人は誰もが皆年をとり、身体機能の低下が起こってきます。
しかし、私達が住んでいる住宅のほとんどは健康な一時期を対象に造られており、人間の身体機能の低下などはあまり考慮されていの実情です。
住宅内での安全性や行動のしやすさは、身体への影響のみならず精神面にも大きな影響を与えます。それぞれのケースにあった住環境の整備で、自立した生活が可能になれば、心身ともに健康を保てるようになります。
あなたとあなたの家族にあった住環境を考えてみませんか。
生活に不都合を感じたら、少しでも怖いなぁ、と思ったら、どんなに小さなことでも、お気軽にご相談ください。
小さなバリアが、知らないうちに大きな精神的負担になっていることもあるでしょう。
長年の暮らしから、「まだ大丈夫」と思われて、住環境の改善に踏み切れない場合もしばしばあります。そんな介護する方のストレスを少しでも減らし、介護される方の主体的な暮らしづくりへ一歩踏み出して見てください。
住環境の改善によって、可能性が見えてきます。
気持ちのゆとりが見えてきます。
●自立した生活を支える住まい
住宅の欠陥を改善し、自分で出来る領域を広げ、自分らしい暮らしを維持するためにはそれを支える家族などや、必要な介護とともに、まずは自分の身体状況にあった住宅の整備が必要です。
●普通の暮らしを支える普通の住まい
介護やサービス本位でなく、本人が望む生活を考えて自分で出来る領域を広げ、人間らしい普通の暮らしをするためには、どのような住まいの整備が必要なのかを考える。
●その人らしい暮らしを支える住まい
人は一人ひとり暮らし方も生き方も異なり、その住まいの形もそれぞれ異なります。
一人ひとりのニーズにあった配慮や対応を考えることが必要です。

住まいを、住宅改修すると

1. 事故の予防ができます
階段や框、敷居などの段差はつまずきや転落を招きます。特に高齢者の場合は骨折の原因となり、寝たきりになることも。段差を解消する、手すりの取り付けや滑りにくい床材を使用するなどして、姿勢が安定するように配慮することが事故防止につながります
2. 自立度がアップします
自力で起きるのがつらい、介助を頼むのがおっくう、という悪循環で活動度が低下すると寝たきりになってしまう可能性も。住宅に少し手を加えることによって自分でできることが増えれば、行動範囲が広がり、元気に生活できます。
3. 介助者に心のゆとりができます
自分一人で移動できないとなると、介助をする人が必要となります。しかし動きにくい住宅や人力だけに頼った介助は、肉体的にも精神的にも介助者に負担がかかりがち。介助のしやすさを考えた住まいの改善や補助具の活用で、介助者の心身の負担を軽くできます。
●住宅改修ってどんなこと
●本人の身体機能に適合して、日常生活動作を支える。
●本人や介護者の利用する福祉用具に適合して、その機能・性能を支える
●本人の身体や生活変化など、将来のニーズの変化に対応できる構造を作る。
●住宅自体の持っている基本的障害を取り除く。
●住宅改修のポイント
だれのために、何を解決するための改修かを明確にする。
医療・福祉の専門家連携を緊密にしてアドバイスを受ける。
介護保険の仕組みの中で他のメニューやサービスとの連携に留意し、幅広い対応や対策を考慮しながら検討を進める。
マニュアル的な対応で過度な改修をしない。
住宅改修の意味と必要性のポイント
@ 本人の身体機能に適合して、日常生活動作を支える。
本人の動作能力に応じて手すりを取り付けたり、便器や浴槽を替えたり、建具を整備することによって
本人の日常の問題を解決する。
A 介護方法や介護者の能力に適合して介護の負担を軽減する。
介護者の負担を軽減するためにトイレや浴室を広くとり介護をしやすくする。
介護に必要な車椅子や介助用リフトなどを活用出来る住宅整備をする。
B 本人や介護者の利用する福祉用具に適合して、その機能・性能を支える
福祉用具を有効に活用するために用具にあった部屋や通路の広さ、床の段差解消、浴槽や便器などの整備をする。
C 本人の身体や生活変化など、将来のニーズの変化に対応できる構造を作る。
そのときのニーズを受け止めてADLを確保するだけでなく、将来の変化に対応できるための配慮や工夫を組み込んで行う。
D 住宅自体の持っている基本的障害を取り除く。
段差の大きい玄関、狭くて段差のあるトイレや浴室急な勾配の階段など 基本的な欠陥を取り除き、間取りや広さの問題、出入り口の構造、設備機器の形状など住まいの基本性能を高めるための整備をする。
※制度等が変更になっている場合もありますので、詳しくは各自治体でご確認ください。
@ 訪問サービスとの連携について
 介護保険の在宅サービスとしては、訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導の5つのメニューがあります。
 介護を不慣れな家族が行うのか、専門のヘルパーが行うのかによって、改修の内容も変わってきます。
 また、看護、リハビリなどの医療的ケアによる身体機能の向上や維持が考えられることもあり、改修内容の検討に強く影響する場合もあります。
 訪問サービスを受け入れやすい住宅整備の配慮を含めて、在宅サービスと、住宅整備の内容を一体的に検討することが重要です。
A 通所サービスとの連携について
 通所サービスには、通所介護(デイサービス)と通所リハビリテーション(デイケア)の2つのサービスがあります。
 本人の昼間の在宅時間や、外出の頻度、通所サービスの内容も住宅整備の検討に大きく関連があります。
 外出の頻度が多ければ、玄関の整備が重要になりますし、デイサービスで食事や入浴が行われるかによって浴室などの住宅整備の必要性の評価も変わってきます。
B 施設利用サービスとの連携について
 在宅で対応できない場合に、ある期間施設に入所・入院するショートステイサービスと、「自宅でない在宅」ともいえる施設に入居して受けるサービスの2つがあります。
 ショートステイはある期間生活の場を別に移して、治療や身体状況の回復した後に自宅に戻るため、または在宅介護者の冠婚葬祭や休養のために、短期入所するサービスであり、グループホームや有料老人ホームなどは、自宅に変わる新しい在宅生活の場であるともいえます。
 今までの住まいと、新しい形の住まいを相互に有効的に結びつけて考えることも住宅整備の1つのかたちといえるでしょう。
C 施設入所サービスとの連携について
 要介護と認定された人のために、自宅ではない生活の場を提供するためのサービスであり、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、そして療養型病床群や老人痴呆疾患療養病棟・介護力強化型病院などを利用する介護療養型医療施設の3つに分かれます。
 これらの施設は常時何らかの介護を必要とする人のための新しい「住まい」とも考えることが出来ます。
●訪問サービスとの連携について
●通所サービスとの連携について
●施設利用サービスとの連携について
●施設利用サービスとの連携について
高齢者の住宅整備については、介護保険の他のメニューやサービスとの連携に留意し、幅広い対応や対策を考慮しながら、住宅改修や福祉用具の整備について見当を進める必要があります。
●サービスとの連携
ニーズに適合した改修を‥‥
将来のニーズも視野に入れた改修とサポート‥
必要最小限を、段階的に‥‥
調和の取れた住まい‥‥
●真に役立つ住宅改修とは
ニーズに適合した改修を‥‥
改修はしたけれど、うまく使えない、使いにくいこのような結果になる原因は、本人の身体状況や介護の実情、また使用されている福祉用具の内容などの基本用件に十分対応できていない、いわゆるニーズに対応できていないことによります。
それらの多くは、改修内容を組み立てる能力のある人が不在であったり、本人の身体状況を性格に把握していなかったり、介護方法や福祉用具を十分に調査せずに簡単に工事したりすることによります。
この改修は一般住宅リフォームと異なり、本人の身体状況の把握と、介護や福祉用具の状況を正確に把握するための医療・福祉の知識・技術が不可欠であり、それらの知識を持っている専門家のかかわりが必要な仕事といえます。

将来のニーズも視野に入れた改修とサポート‥‥
本人の身体能力に適合しており使えるはずにもかかわらず、改修後ほとんど使われない場合も多く見られます。、これは、本人や家族に入浴の手順や福祉用具の使い方などが十分に理解されていなかったために使いにくいと感じられて、結果として使われなくなったケースなどが考えられます。
 また本人や家族が入浴や外出に意欲がなければ浴室や玄関の改修も意味のない結果となります。
また最初はうまく使われていたが、本人の身体機能が低下したり、介護者の状況が変化したりして使えなくなったりする場合もあります。
 この場合は、改修後の時間的経過も含めて、アフターケアーの体制が重要であることや将来のニーズの変化も視野に入れた改修の組み立てが重要なことも意味しています。

必要最小限を、段階的に‥‥
段差のない床や、手すり、ギャッジベッド、ポータブルトイレなどの配慮は、必要なものであるとともにその配慮によって思いがけないデメリットを生むことがあります。
段差のない床に慣れてしまうと、足を上げる習慣が少なくなり筋力などが弱くなることで、ちょっとした段差につまづきやすくなる側面も生まれます。
ギャッジベッドを部屋に置いたことで、寝起きの動作は楽になるが、部屋の中でつい横になりがちになり、結果的に身体機能の低下を促す側面もないとはいえません。
何とか自力で歩ける高齢者には、広すぎる空間よりも、壁や家具に手をついて歩行できる配慮が必要な場合もあります。
その時その時の身体機能に応じて、必要最小限の配慮を組み入れながら必要に応じて手すりを増やしたり福祉用具の種類を変えたり、寝室のレイアウトを変えたりと、段階的に整備することが必要です。

調和の取れた住まい‥‥
本人の使いやすい位置に手すりが付き、使い勝手のよい設備や福祉用具が組み込まれているが、住まい全体の雰囲気と調和が取れていないため何か違和感のある見苦しい住まいになってしまった。住まいは、単に使えれば良いのではなく、豊かな気持ちで、家族みんなが快適に暮らせる配慮も当然必要です。 つい本人の身体機能に適合させる点だけに配慮が傾き普通の住まい当たり前の住まいとしての配慮が欠けてしまうことがありえます。
さりげない配慮の中で本人のニーズを満たす工夫の仕方や技術を組み込み、いろいろな身体状況の人に対応するためのさまざまな工夫や用具などの対応技術・ノウハウを蓄積し、みんなで共有することが必要となります。

住宅改修の必要性、やポイントについて書いてあります
読んでみてください。