長岡京
桓武天皇の勅命により、平城京から北へ40kmの山城国乙訓郡(現在の京都府向日市、長岡京市、京都市西京区)に、784年11月に平城京から遷都された。794年10月の平安京に遷都されるまで都があった。近くは桂川や宇治川が合流する淀川近辺で、全国からの物資を荷揚げする港「山崎津」が設けられた。ここは平城京とは違い、この港から小さな船に積み替えて川をさかのぼり、物資を効率よく運ぶことが可能となった。
発掘調査では、ほぼ各家に井戸が見つかっていること、北西からの穏やかな斜面にある都では道路脇を流れる水を家の中に引き込み、また排泄物を流すようになっていて、平城京で問題となっていた下水にも対策が立てらていた。