■くまパパ血迷う ■家の形だけ作るから ■くまパパ本気になる ■あとにはもどれない
■くまパパ血迷う |
なにを思ったのか、くまパパが「ヨーロッパの集落デザイン」という二冊の本を持ち帰りました。いきなり「どれがいい?」とたずねられ、わたしたち母子は、イギリスドイツフランス編からドイツの筋かいがみえるロイヤルブルー色の建物を素敵だといいました。そしたら、これを作るから、図面をおこすからというのです。
うっそぉ〜 寸法はやはり実物の12分の1にこだわって欲しいと注文をつけました。なぜ、ドールハウスが実寸の12分の1なのかというと、1フィート=1インチだからという単純な理由からなのです。この寸法で作ると市販の家具や食器も使えるようになります。 |
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■家の形だけつくるから |
くまパパは実を申しますと設計の仕事をしています。図面をおこすのはお手の物。さっさと製図してプリントアウトしました。印刷された出来上がり等身大の図面を見て、私達はたじろぎました。なんつったって、前幅64cm、高さが67cmもあるのです。
「ねえ、三階建ての六部屋は大きすぎるから、二階建てにしてワンフロアーにワンルームでいいや」というと、それならシルバニアファミリーの赤い屋根のおうちと同じになるからいやだとひきさがりません。当初の計画通り 巨大なドールハウスが作られることになりました。 くまパパ「家の形を作ったら、内装外装は自分でやるねんで♪」 後ろをむいて舌をだしながら「うん、うん」と返事しておきました。 |
■くまパパ本気になる |
とりあえず、寸法どおりにコンパネを切って組み立てました。屋根は切妻です。手前側はちょうつがいではねあげられるようにする予定です。部屋は各階がふた間で構成され、壁で仕切られています。階段になるところはあらかじめ、穴を開けてあります。ドアはドア枠を作ってドアをちょうつがいで留め、壁にはめ込むという実際と同じ工程で作りました。床は将来、床材をしきつめるので厚み分の縁廻りを貼り付けてあります。
さてここで、問題が生じました。寸法も大きい上に5m/m厚のコンパネを使ったので、すでにこの状態でとても重いのです。この先、装飾を重ねていくとハウスの移動は二人掛かりですることになるでしょう。 |
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■あとにはもどれない |
日本の家屋は筋交いを壁に塗りこんで隠しますが、西洋の家屋は筋交いをデザイン的に見せて壁を塗ります。ドールハウスでその手法を踏襲するわけにはいかないので、筋交いのように見せるために便宜的に幅木を貼り付けました。
窓になる部分はくりぬいて、窓をはめこみました。ガラスは透明のアクリル樹脂板です。 画伯は大喜びで、出来上がった六部屋を何の用途に使うか真剣に考えています。ここまで子供を喜ばせてしまっては、もう後戻りはできません。 一階向かって左側の部屋は台所にしたいそうなので、床をタイル張りにする予定です。小さなタイルを買ってきて、ためしに並べてみました。 |
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