乗り過ごし





「赤也っ!!!」


私が電話ごしに怒鳴りつけた相手は立海大の二年エースこと切原赤也。


『・・・んなに怒んないで下さいよぉ〜』
「怒りたくもなるって!!これで何回目?!」
『・・・・・・・10回は余裕っスかね?』
「んなこたぁ聞いてない!!」
『今思いっきり聞きましたよ!!』


別にそんな回数とか聞きたくて聞いたんじゃない。
イヤミをこめて言ったつもりだったのに、赤也は普通に返してきた。


『ヘイヘイ・・・で如何したらいいんスかね?』
「私に聞くなー」


今、バスを乗り過ごしたのは赤也なのに私に聞かないで。
というか・・・なぁんかヤバいんですけど・・。


「赤也?」
『何ス・・・


『次は終点青学前ェ〜・・・青学前〜』


電話ごしのアナウンスが聞こえたとき私は一瞬動きが止まった。
それもそのはず、今私たち・・・と言うか立海メンバーが対戦をしにきたのは青学ではなく氷帝である。


『せ・・・先輩?;;』
「・・・・・・・・赤也の阿呆!!何で乗り過ごしたりなんかしたんだよ!!」