全国三連覇





ギィ


私が開けた部室のドア。
その先に居るのはいつものメンバーだった。
だけど、その中の一人は久しぶりで・・・。


「・・・幸村部長?」


私と目が合った。
ニッコリと笑んでくれた。


「ただいま」


その声が部室内で聞こえた事を知って、私の目から涙が出てきかけた。
ジワと涙が溢れるのを必死で耐えた。


「お・・・っ、かえ、り・・・なさっ」


私は幸村の顔すら見れずに下向きかげんで言った。
そしたら、皆が苦笑しつつ私の周りに集まってきた。


「お前よぉ泣く奴やのう」
「・・・っるさぃ」

「まぁまぁ、驚くのは分かりますが幸村君もお困りですよ?」
「わ・・っ。わーって・・・る、よ」

「アハハ、そんなに幸村君が戻ってきて嬉しいんだ?」
「・・・あほ、ぶん・・・っ」

「嬉しいのは皆一緒だっつーの」
「ん・・・。そ、だけど・・・ッカルゥ」


とうとう耐え切れなくなった涙の粒。
それが地面へと滴り落ちた。


「あっりゃー・・・先輩、大丈夫っスか?;;」
「・・・・んっ」

「あまり我慢するなよ?」
「う・・・んっ」

「泣きたいときは泣けばイイんだぞ?」
「・・・・っ!」


最後の真田の一言で私はその場に座り込んで大声で泣き叫んだ。


「ぅあああああっ!!」


皆、声の大きさには吃驚してたけど私は関係なく泣いた。
そうしたら、フワリと私を誰かの手が私を包んでくれた。


「・・・もう、大丈夫だから」
「・・・ぁあっ・・!う・・・ぁああっ」


幸村の優しい声が私の耳のそばから聞こえる。
幸村の手術は成功したことなんて前々から知ってた。
けどね、やっぱり嬉しいじゃん。
いつまでリハビリで病院で居るのか分からなかった幸村が全国大会までに帰ってきて。
今、此処に居る事が・・・。


全てをかけた戦いが再び、でも新しく始まった。