大切な約束
「約束・・・だからねっ!!」
必死で、私は相手に言った。
それは、本当に必死だったと思う。
相手が凄く困った顔をしていたから・・・。
「うん。約束だよ」
ニコと相手が笑んでくれた。
でも、私はそんな顔を見ても信じきれなかった。
だから、ずっとモヤモヤな気持ちだった。
そんな気持ちが相手に通じたのかどうかは解らない。
けど、相手は私の頭を撫でてくれた。
「・・・や、くそく・・・してよ?」
私はしつこく聞いた。
相手もウンと一度だけ頷いてくれた。
「約束・・・ね」
そう言って相手は小指を出した。
私はその小指を自分の小指に絡めた。
「ゆーびきーりげーんまーん」
「うーそつーいたーら、はーりせーんぼーんのーます」
「「ゆーびきった」」
私は指を離した。
そして、相手に向かってニコリと笑んだ。
その顔は先程とは違った顔だったみたいで、私を見て相手も笑んでくれた。
この指きりで、私は相手を信じた。
これが・・・大切な約束だったんだ。