病院





ガラララ・・・・


「ゆ、きむら様?」


私は久しぶりに幸村の見舞いに来た。
久しぶりだから、逢うのが少し恥ずかしかった。
否、べつに恋人とかじゃないけど、一応・・・幸村キレイだし?!
美男子って言うのかなぁ・・・。


「他人行儀?」
「いやいや」


ドアを閉めて、病室へと入る。
ついでに、丸井から預かっていたケーキを冷蔵庫に入れようとした。


「あ・・・今、食べる?」
「・・・じゃぁ、一緒に食べようか?」


ニコと笑んだ幸村を見て、冷蔵庫の戸を閉めた。
そして、幸村のベッドの近くの椅子へと座った。


「毎度のことながら、丸井ブン太お勧めのケーキです」
「それはそれは、有難う御座います」


クスクス笑う幸村。
私だって、可笑しくって少しだけ笑った。
そして、箱の中のケーキ・・・あ、私はショートケーキが欲しいなぁ。


「幸村はティラミス・・・だっけ?」
「・・・ん、他に何ある?」


箱の中を覗こうとする幸村から箱を遠ざけた。
そして、私は言った。


「・・・・・・・チョコレートと栗、かな?」
「苺も・・・あるんでしょ?」
「チェッ、バレてたか」
「当たり前だよ」


フフと笑んだ幸村だけど、やっぱり優しいから、苺は私にくれた。
本当、優しいんだもん。


「半分個・・・する?」
「イイよ、今日は栗気分だし」
「何ソレー!!」


私のケラケラと笑う声が幸村の病室イッパイに響いた。