パワーリスト





「はーずーすーな・・・っつっただろうがっ!!」


バササッ


鳥が電線から飛び立った。
つか、これくらいの声で飛び立たなくてもいいじゃんか!!
私これでも、普通より少し大きめに喋ってるだけなのにさ。


「そんなこと・・・言われてもよー」
「はぁ?そんなこと?」


本気で怒ってるからか、目の前に居る丸井の物凄くびびってるように見える。
まぁ、そんなこと知ったことじゃないけどね。
とりあえず、此処にいるのは丸井と仁王とジャッカル。


「そんなことって、何よ?・・・ぇえ!!」


私がまた怒鳴ったら、皆の目線が下に落とされた。
本当に怖いらしい。


「とか言いつつ、お前さんも今は付けてないんじゃろ?」
「ふっ。あっまいわね、仁王雅治」
「何でフルネーム・・・」


ボソリと言われた事なんか気にしないようにした。
でも、なんだかムカついたから仁王の目の前まで行って足を思いっきり踏んだ。
そして、その後にジャージの袖を捲くった。


「ホーレ」


丁度、肘の辺りに着けていたパワーリスト。
最近着けろと五月蝿く言われている。
ぶっちゃけ女が着けるものじゃないとか思ってたけど、今は言えない。
つか、言いたくもない、こんな貧弱なヤツラには。


「どうよ?に・お・う・く・ん?」
「どうせ・・・・・・お前」


私のパワーリストの重さを見てビックリしてた。
そりゃぁ、そうでしょ。
私でも、10キロの重さを着けて仕事してるんだから。


「やなぎー。コイツ前より増えてるぜよ」
「なっ?!柳に言うなっ!!つか、お前がパワーリスト着けとけっつーの!」