関東大会
「ぶちょー・・・」
「何?」
今、病室に居るのは私と幸村だけ。
そして幸村はオーダー表と睨めっこしてて、私は見舞いに来ていた。
「オーダー・・・決まる?」
自分が患者であることを忘れているかのように、幸村は必死だった。
幸村が必死なのも当たり前だ。
このオーダー表は関東大会の明日の決勝に向けてのオーダー表なのだから。
「とりあえず・・・赤也をDにするのは危険だろうし」
色々・・・色々考えて作っている。
いつもは真田が作るオーダーなのに。
今日だけは、幸村が作りたいと言ってきた。
だから、私は幸村の見舞いをかねて、オーダーを受け取りにきた。
「・・・んじゃ、赤也はS?」
「一応ね」
メモ用紙には『S赤也』と書かれた。
私は、携帯のメモに『S赤也』と打つ。
「・・・あとは3年ばっかだけど?」
「うーん・・・」
黙り込んだ幸村は、メモ用紙と睨み合いだ。
そんな幸村のメモ用紙をチラリと見た。
すると、そこにあった文字は・・・。
「・・・ん。何?」
フと幸村と目が合った。
何でもないと手を横に振った、私。
そして、幸村は再びメモ用紙と睨み合い。
先程見た、メモの中のレギュラーの名前の下には、その人の性格やプレイスタイル。
「・・・幸村も、大会見に来れないかなぁ」