覇者





また・・・


「勝った・・・よね?」
「聞かなくても分かってるんじゃないんスか?」
「だよねー」


最近、イロイロ考えてしまう。
立海という名を背負ったテニス部員たち


「おかしなやっちゃのう」
「いきなりわいて出た、仁王に言われたくなーいです」
「ぁー。そりゃわるかったのう」


その人たちにとって、勝つこととは何?
負ける相手のことって・・・・何?


「てか、多分私は丸井・ジャッカル・赤也・・・・らへんが頑張ったからだと思う」
「俺は入っていないのか?」
「柳は試合やってないじゃん」


今日もまたアッサリ勝ってきた。
S2に回る前に終わった。


「しかも、私も何気に入ってませんでしたよね?」
「柳生は、手抜いてたでしょーが」
「ばれてましたか?」
「当ったり前」


勝って
勝って・・・
勝って・・・・・・・・・・・


「ま、勝ったんだからいいじゃねぇッスか!!」
「んー・・・・」


負けることなどアリエナイ?


「お前たち・・・まだ此処にいたのか?」
「ぁ、真田じゃん?今日も自主練習、おつかれ。」


負け知らず・・・。
そう感じるのだって、私だけじゃないよ。


「ところで、何でそんな頑張ってんの・・・?」


その時に、一瞬時間が止まったかのように思えた。
その場に居た全員の顔つきが、変った。


「幸村との約束・・・だからな」


真田の一言を聞いたときに皆を見て、フと笑ってしまった。


こいつ等には覇者・・・でいさせなきゃならないんだ。