見てみんしゃい
「ぉー・・・」
「凄いじゃろ?」
「・・・・」
仁王が問いかけてきたが、私は無視した。
その事で仁王は少し不機嫌になってたみたいだったけど、これには理由がある。
つか、仁王の所為じゃん。
私が此処までコレにハマるとは・・・。
「キレー・・・」
「じゃろ?」
と言って仁王はニィと笑んだ・・・らしい。
私はコレに没頭中。
仁王の発言など聞いている場合ではない。
「俺の話も聞かんのか・・・」
「うっさい、あと3分ぐらいしかコレ見れないからしょうがないっしょ!!」
一瞬だけ、仁王の方向を見てから私は再び前を見る。
その前に広がるのは只の景色。
だけど、久しぶりに見た・・・海と夕日。
「帰り・・・遅くなるから、もう帰るぜ?」
「えー、あとちょっと・・・ね?」
「駄目じゃ」
キッパリと言われ、私は仁王に手を引っ張られて渋々その場から離れる。
夕日が沈むまでは見れなかったけど
「あ・・・・見てみんしゃい」
クイと首をある方向へ向けた。
不思議に思い、私はその方向を見た。
「・・・・何、アレ?」
「かばん持ち?」
仁王がいった方向に居たのは、赤也とブン太とジャッカルと・・・兎に角レギュラー陣。
「電信柱」
「一本づつ」
「「ってやつ?」」
お互い顔を見合わせて、声がハモった。
そのおかげで、私たちは可笑しくなって笑い始めた。
「そんじゃぁ・・・俺らも混ぜてもらうかのう」
「ぇー、私女なのに負けたら嫌だよ」
「んじゃぁ、お前が負けたら半分は俺が持っちゃる」
「半分だけー?」
「おう」
私が夕日が沈む時に見たものは
とても、素晴らしいもの・・・・仁王が見せてくれたんだ。