起きたまえ
「ニオー!!」
私は部室のど真ん中で寝ている仁王の頬をペチペチと叩いてを起こそうとしている。
まぁ、コイツが簡単に起きてくれるわけが無いんですがね。
「本当・・・起きろー」
ガチャ
私が仁王を起こしている途中で、誰かが部室内に入ってきた。
顔を見なくても大体誰だかは、足音で解る。
「また・・・ですか?」
困った様子で私の方に近づいてくる。
「『また』よ。アナタのパートナーがね」
「パートナーって関係あるのですか?」
「知らなーい」
仁王を起こしといて?と柳生に頼んで私はロッカーの上にある部員記録を取りに行った。
椅子に乗って、やっと届くロッカーの上。
そこで、手探りで部員記録を手にする。
私が一生懸命に部員記録を取っている間に、柳生も一生懸命・・・仁王を起こしていた。
「仁王君っ」
「んぁ・・・あと、ちょぃ・・・」
柳生の手を払いのけて、仁王は再び寝始めた。
それを見ていた私は少し笑った。
「可笑しくないですよ・・・。貴方もコッチ手伝ってください」
「はいはいっと」
タンッと椅子から降りて仁王の真横へと来た。
スゥと一息吸ったときに、柳生にトントンと肩を叩かれた。
どうやら何か、作戦があるらしい。
仁王は今寝ているのだが、万が一起きられては困るために
一応コソコソと耳元で作戦を言ってくれた。
「・・・と、言うわけです」
柳生が全てを言い終わった後、私と柳生は目を合わせてコクリと頷いた。
「「仁王君、起きたまえっ!!!」」