「今日は見学?」
62.姉貴みたいな恋人みたいな
病院が今日だと思ってたのに、手帳には明日と書いていた。
俺は勘違いをしていたんだ。
で、部活に出なきゃと思いコートへ行った。
そうしたら知らない顔が一人。
しかも女の子だった。
だけど、そこでピンと来た。
レギュラー陣・・・っていうか、ジャッカルと喋る女の子。
恥じらいの感じは無く知らない感じ。
ウワサの『』かな、と理解するのに時間はかからなかった。
「えっと、今日はれん・・・柳君に呼ばれてるんですっ!!」
「・・・そうなんだ?」
柳が人を呼ぶなんて珍しいな。
そう思いながらもを見た。
何故か目がキラキラしているような気がするのは気のせいかな?
「幸村さん!!」
「え・・あ、はい」
いきなり大声で叫ばれれば誰だって吃驚する。
俺はの方を見た。
先程よりも目がキラキラしている気がするんだけど・・・。
やっぱり、気のせいなのかな?
「どうして、そんなにお美しいのですぅあうっ!」
が変な声を出したのと、バシンという音がなったのは同時だった。
俺は音を出したであろう本人の方に目を向けた。
「っんで、こういうことすんだよ!!」
だった。
・・・ん?
何で、()が()の頭を叩いたんだろう。
うーん、何か関係があるんだろうけど・・・。
「〜ったいなぁ・・・」
「だから、見るだけっつたろ?!!」
「何よ、誰も試合してないじゃん!!」
「じゃなくて、部員と話すなって言ってんだよ!!」
「はぁあああ?!!それ全く意味わかんない!!」
「そのまんまの意味だよ!!」
喧嘩が始まっちゃったよ。
しかも、俺やジャッカルの存在を確実に忘れた雰囲気だね。
まぁ、見てるこっちとしては面白いんだけどね。
そろそろ止めなきゃ部活も出来なくなっちゃうしねぇ・・・。
「ほら、」
「「はいっ!!」」
えっと・・・。
語尾にハートマークみたいなのが見えたのがの方ね。
で、普通に返事したのがの方・・・と。
何か、言いづらいから名前呼びにした方がイイかなぁ。
「部活、そろそろ始めようか?」
「え、あ・・・すんません!!俺、コイツどうにかしますんで!!」
「コイツって何!?!!」
「コイツで十分だろ!!」
「よくないよ!!」
「いいんだよ!!」
「仮にもお姉様に向かってそれはないでしょ!!」
・・・・?
今、は何て言ったのかな。
もしかしなくても、この2人って・・・兄妹?
「仮にもお姉様に向かってそれはないでしょ!!」
シーン・・・
少しの間、時間が止まった気がした。
そして、俺は姉さんの顔を睨みつけた。
何か、イロイロ理解したみたいだった。
「え・・・あ、っと。仮にも、姉さんみたいな恋人の私にそれはないでしょ!!」
「んなフォローがあるかぁあああっ!!」
スパンッ
俺はおもいっきり姉さんの頭を叩いた。
流石の俺でもそんなフォローしないしな!!
・・・って、待てよ。
今、俺おもいっきり『フォロー』って声に出していたような・・・。
「あ、やっぱり兄妹だったんだね」
・・・幸村先輩にバレました。
弁解の言葉すら思い浮かばない。
けど、まぁ、よくよく考えれば・・・。
丸井先輩にバレなきゃイイんじゃねぇの?
うん。
切原は丸井先輩の反応を楽しんでる感じがしたからな。
うん、そういうことにしておこう!!
「・・・?」
「は、はい?!!」
「い、否・・・固まってたから、大丈夫?」
「あ、はい・・・大丈」
「大丈夫ですよー、なんか!!」
・・・ちょっと待てよ。
何故、ねぇさんが俺と幸村先輩との会話に混ざってくるんだよ。
っていうか何、あのタイミング。
凄いムカつくんだけど!!
「どういう意味だよ、それ!!」
「・・・そのまんま、ですが?」
腹立つ、こいつ!!
何なんだよ。
今日はいちだんと意地悪くねぇか?!!
いっつも、こういうキャラだったか。ねぇさんって!!
「まぁまぁ、もも落ち着いて・・・」
バッと、俺とねぇさんは同時に幸村先輩の方を見た。
マジで同時だったから、幸村先輩はそうとう吃驚していた。
「な、何・・・?」
俺たちが同時に幸村先輩を見た理由は多分、一緒。
苗字でなく、名前で呼ばれたからだ。
「幸村さん・・・今、私の名前呼んでくださいました?!!」
「・・・う、うん」
「・・・、感激ですっ!!」
おいおいおいおい!!
ちょっと待てよ。
えらいキャラ違うじゃねぇかよ!!
何だこの気持ち悪いキャラ。
何かの作戦かよ?
「・・・ありゃ、来とったん?」
☆後書☆
さんは幸村の前だとキャラがどえらい違います(爆笑)
美の顔はやっぱり好きなんですよ(笑)