「イロイロですよ」
60.理科実験室の掃除を早く終わらせろ
だから嫌だったんだ!!
あの理科の実験の授業。
遅れたからって、放課後に理科実験室の掃除とか・・・。
しかも、俺とのみで。
「最悪、死にたい」
「じゃぁ、死ねよ」
「こんな若さじゃ死ねねぇし!」
俺、自分でも何言ってんのか訳わかんねぇ。
一体何が言いたいんだよ、自分。
そんな自分に溜め息を一つついた。
「頑張ってんねー、しょうねんっ!」
俺とは聞き覚えのある声に、声がした方に顔を向けた。
そこにはやっぱりさんが居た。
さんは、ニヘラと笑んで手なんか振っていた。
そんなさんに俺も手を振ってみた。
「・・・ていうか、何でいるの?」
「んー、暇つぶし?」
俺とさんの手を振り合う間にが入ってきた。
何、ちょっとイイ感じだったのにさ。
「ま、実は言うと今日はテニス部に用事あるんだよねー」
あはは、と軽く笑いながら言うさん。
にしても。さんがテニス部に用事とか珍しい。
に用事がある、と言うのなら納得できる。
だけど今日は違うらしい。
「何?」
「ん、蓮二に呼ばれた」
その言葉に、先程の柳さんの言葉を思い出す。
柳さんは本気でさんにマネージャーになってほしいんだ。
「ていうか、少年たちは何したの?」
「「・・・まぁ、イロイロ」」
俺との声がハモった。
うっわ、キショク悪っ。
今日は何か雪とか降るんじゃねぇの?
「へぇ・・・手伝おうか?」
「え、否、イイですよ!!」
慌てて俺が手を横に振った。
そんな。
さんにそんなことさせたくねぇし!!
「邪魔するだけだろうし、早く柳先輩とこに行けよ」
「ひっど!!君、ひっど!!」
「否、ホントのことだろーがよ」
「うわーん、が苛めるよぉ」
「も姉貴は大切にしろよな!」
「ぬぁんで、そうなる、切原っ!!」
だって俺はいつだって女の見方なんだぜ?
っていうか、さんの見方。
間違っても男のの見方にゃぁならねぇよ。
「あーもう、赤也君は偉いねー」
「そ、そうっスかね?」
うん、と言ったさんは俺の頭を撫でてきた。
餓鬼扱いされるのは嫌い。
だけど、さんにならこういう扱いをされたって嫌じゃない。
何故だろう?
「・・・とりあえず、3人で行きたいから私も手伝う」
そう言って、さんは掃除道具入れの中からモップを取り出した。
そして、俺たちの掃除に加戦した。
それから10分ぐらいで掃除は終わった。
否、終わったというか強制的に終わらせた。
そろそろ部活に行かなければ、こっちでも怒られると察したからだ。
それから俺等3人はダッシュで部室まで向かった。
そりゃーもう、風の如くってね。
そうこう考えている間に、俺等は部室の前までついた。
そこで俺等は立ち止まった。
「・・・こ、ろされる。速さ・・・っ」
はぁはぁ、と息を整えるさん。
確かに、さんにはキツイ速さだったかもしれない。
俺等の全力疾走だったのだから。
「すんません・・・さん」
「や・・・大丈夫、だよ」
息を整えながら、さんは顔を上げてパっと笑った。
にしても、ホントと似てねぇのな!!
この愛想のよさは、に分けてやって欲しい。
「・・・で、蓮二は?」
そうだった。
さんは柳さんに呼ばれてココに来たんだった。
俺はその事を思い出して、部室のドアを開けて中を見た。
中には柳さんはいなかった。
その代わりと言うか、俺と同級の奴等は4,5人いた。
適当に挨拶を交わして、すぐにドアを閉めた。
「多分、もうコートっすよ」
「ん・・・そう」
有難う、と俺に言うさん。
・・・っ、何で俺の顔が少し赤くなるんだよっ!!
「じゃぁ、私・・・コートの方へ行こうかな」
そう言ったさんは、俺等に背を向けた。
は早く行けといった顔をしている。
だけど、俺的には結構行ってほしくなかったりもする。
・・・なんとなく。
「後で、キミたちの練習見せてもらうからね」
ヘラと笑ったさんが俺とにそう言った。
「あと・・・、一緒に帰ろうね、っ!」
「はぁ?!!ぜってぇ嫌だっつーの!!」
・・・。
お前は贅沢な奴だと、俺は思うぜ。
さんみたいな姉貴、そうそう居ないっつーの!!
「じゃー、あっとでねー!」
☆後書☆
終わろうか(わぉ)
とりあえず、2人と分かれてさんをコートに連れて行きたかったの。
これ書くの必死だったよ(何)