58.奴が落ち込む理由の元凶
「・・・はぁ」
ねぇさんが、ココ・・・つまり立海付属中学校に来てから一週間がたった。
俺は毎日、行きは一緒に来ている。
帰りは俺が部活があるからバラバラだけどな。
そんな毎日に俺は溜め息が出る。
「溜め息つくと幸せ逃げるんだぜ?」
「知ってるよ」
切原が俺に向かって、そんなことを言ってきた。
それでも溜め息が出る。
確かに幸せは大切だ。
だけど、出るもんは出る。
「何がそんなに苦痛なわけ?」
「89%はお前の所為」
「は?俺・・・?!」
かなり、ビックリしてるけど、お前の所為なんだよ。
数字的には間違ってるかもしんねぇけどさ・・・。
「何?俺なんかしたっけ・・・?!」
俺に詰め寄ってくる切原。
その顔がムカつく。
だって何も知らねぇんだぜ・・・?
俺だけがこんなに苦労してるんだぜ?!!
「お前が丸井先輩に俺とねぇさんが恋人とか言うからだろうがよっ!!」
切原の胸倉を掴んでしまいそうな勢いで怒鳴った。
その声に切原は凄くビックリしたみたいだった。
まぁ、確かに俺もここまで声出るって解ってなくてビックリしたけどな。
「あ・・・あれ?」
「丸井先輩、毎日毎日言いにくるんだよっ」
「うっわ・・・そこまであの人言うわけ?」
口を押さえて笑う切原。
笑いを耐えるんなら、大いに笑えよ馬鹿っ!!
「・・・なぁ、もうイイっしょ?」
「ヤダ、もーちょい」
ニカッと笑う切原。
絶対覚えとけよ。
今度絶対泣かすかんなっ!!
「あー・・・もう、俺ヤダー」
「気色悪い言い方すんなよ」
「お前の所為だよ」
「否、それは関係ねぇだろ」
確かに関係ないけどよ!!
けどな。俺が落ち込む理由の大半はお前なんだからよー。
全部お前の所為にしたって、もう大丈夫だろ。
「何をそんなところで言い争っているんだ」
ポン、と頭の上に何かが乗っかった。
隣を見ると切原の頭の上にも乗っかっている。
乗っているものは、硬さとかから考えて本だ。
だとすれば、声をかけたのは・・・。
「柳せんぱい!」
「ちーっす」
軽く返事をした。
その後、柳先輩が先程の会話の事を聞いてくる。
だけどな・・・。
柳先輩だって俺とねぇさんの関係知ってるかどうか怪しい。
だからそこまで詳しく言えるわけがない。
俺がココで軽々しく言えば切原が怒るもんなぁ・・・。
あぁ、何でこうなんだよ!!
「何か、おかしい事でもあるのか?」
「や、別に・・・」
と、言って俺は目を逸らした。
いやいやいや!!
駄目だっつーの。
目逸らすなよ、自分!!
「・・・赤也」
「はい?」
「隠してることがあるのなら速攻、言え」
っていうか、切原に聞いた?!!
え、何で?!
今さっきまで俺と話してましたよね、柳先輩・・・!
しかも、柳先輩のオーラがハンパない。
滅茶苦茶怖ぇよ!!
「あ・・・いやっ、でも」
「・・・・」
無言だ。
柳先輩が無言の体勢に入りました!!
ってことは、切原が言わないことにかなり怒ってるんじゃねぇの?!
「・・・すんません、言います」
「よし」
何この主従関係。
俺ビックリして声も出ないよ?
否、出るんだろうけど・・・間には入れねぇな。
「さんの事で、が俺に愚痴ってきたんですよ」
「はぁ?!!そういうんじゃねぇだ・・・っ」
「・・・って感じなんですよー」
おいおいおいおい!!
何俺の口封じてまで喋ってんだよ!
俺だって喋りたい・・・じゃなくて!!
俺が悪者みたいになってんじゃねぇかよ。
バタバタ暴れる俺だけど、切原だって容赦はしない。
俺の足を蹴ってるし!!
俺だって負けじと必死になる。
切原からようやく離れると睨み合いになった。
「・・・なんだ、姉弟喧嘩か」
「「・・・へ?」」
柳先輩の言葉に俺と切原の声がハモった。
そして、俺も切原も柳先輩のほうをみた。
「・・・何だ?」
「え・・・と柳さんは」
「俺とあの人が姉弟って・・・」
「知っていたに決まっているだろう」
☆後書☆
蓮二のミラクル(爆笑)
君のストレスはさんと赤也君でできあがります!!オイ