「ブン太に言っちゃろーっ」
54.気になる中身はチョー軽い
「はぁっ?!!」
「3年のジャッカル桑原君は、同じ3年の・・・っ」
「おまっ・・・マジで言うなよっ!!」
俺が大声で言おうとしたらジャッカルに口を塞がれた。
ジタバタと暴れるとすぐに解放してくれたが、絶対に叫ぶなよと念を押された。
別に、後々告白するんならえぇじゃろうが。
「ブン太っつーか、知れたら困るのは赤也のほうだしなっ」
アイツ、のこと好きなんだからよー。とブツブツと言った。
あぁ、そうか。
赤也がの事好きじゃったんか・・・。
危うく忘れるとこじゃったよ。
「って・・・否定せんところを見ると、マジでの事好きなんじゃろ?」
「だーから、そういう風に・・・」
「ジャッカルくわ」
「もうイイから、それ以上叫ぶな」
引きつり笑いをしたジャッカルが俺の口を塞いだ。
あー。本気で言われたくないんじゃのう・・・。
「おやー・・・そこにいるのは雅治とジャッカルではないですかぃ?」
「「んぁ?」」
部室のドアを開けようとした瞬間に、声をかけられた。
『雅治』と呼ぶやつは少ないから大体誰だか解った。
まぁ、ブン太とかもフザけた時に呼ぶけどのう。
「さっきぶりー。ジャッカルは朝ぶりー」
俺等が後ろを振り向くとニヘラ、と笑って手を振る。
右手には鞄と左手には袋。
・・・何の袋なんじゃろう?
「おう」
「さっきぶりやのう」
そう言葉を交わしていると、は俺等の近くへとやってきた。
「、きた?」
「否、多分まだだと思うぜ」
「来とったら赤也と口喧嘩しとるからのう」
外まで声が聞こえる、と付け足して言った。
そうすると、はクスクスと笑った。
「じゃー、コレ・・・ファンの子からって言って渡しといて」
ニッコリと笑うと、俺とジャッカルの前に左手に持っていた袋を渡してきた。
・・・その笑顔は何か変な事考えちょるよなぁ。
「ちゅーか、自分で渡せば?」
「無理無理。に言ってないもん」
ココにいること、と付け足された。
ちゅーか、言ってないなら尚更じゃろう・・・。
そう思いながら、俺はに何故言っていないのかを聞いた。
「え、楽しいから?」
「また簡単な答えやのう」
「つーか、が哀れだな」
兎に角渡せ、と言われた俺たちはとりあえずその袋を受け取った。
そして俺はその袋をマジマジと眺める。
重さ的には結構軽い。
けど・・・うー。検討がつかん。
「また、皆にも持ってくるさ」
「え、そんな簡単なもんなんか?」
「だって、お・・・」
「ぬぁーんで、がココに居るんだよっ!!」
・・・出たよ。
折角、ブン太が居ないから話が進んでたのに・・・。
一気に止まってしまうじゃろうが。
「何でって・・・にプレゼント持ってきました!」
「だーっ!!そういうのがウゼーんだよっ!!」
・・・そうか。
ブン太はまだとが姉弟じゃってこと知らんのやのう。
あー、なるほどなるほど。
だから彼女の居ないブン太はとが付き合ってるって思ってココまで怒るんやのう。
しかしブン太もそこまで心の狭い奴じゃったか・・・。
「まぁまぁ・・・ブン太もそんなに怒らんでも」
「はぁ?!怒ってねーし」
それはどう見ても怒ってるじゃろうが。
そう思いつつも2人の喧嘩を止めようとはした。
だけど、途中で面倒になったので、ジャッカルにバトンタッチ。
「マジで、今から部活なんだからやめろって」
「知らねぇしっ!!俺はコイツが・・・!」
「ばーかばーか、馬鹿ブン太ぁー」
「・・・っ、いい加減にっ!!」
「女を殴る奴がいるかっ!!」
おーおー。
ジャッカルも必死になって止めとるのう。
まぁ、あれでもは一応女じゃし、殴ったら俺も黙ってないがのう・・・。
「うっわうっわ・・・ブン太君こわーい」
「きっしょくわりーんだよっ!!つーかジャッカル離せぃ!!」
「離したら殴るだろうがっ!!」
「当たり前っ!!」
ジャッカルも苦労するのう・・・。
あ、俺が喧嘩を止めなかったからこうなったんじゃっけ?
ま、えぇわ。
「・・・、とりあえず帰りんしゃい」
「え、だってブン」
「そのうち来るじゃろーから、な?」
ニッコリと笑ってやった。
そうすると、は一瞬変な顔になっとった。
・・・失礼な奴じゃ。
だが、はすぐに俺に敬礼をすると俺に背を向けた。
「じゃ、また来るから、にしくよろー」
「っ・・・それ、俺のっ!!」
「バイバーイ」
ギャハハ、と笑うとは猛スピードで走って行った。
そのかわりっちゅーか何と言うか・・・。
怒ったブン太がジャッカルの腕の中で暴れちょる。
何もそこまで怒らんでもえぇじゃろう。
ガチャ
「ありゃ・・・先輩方、何してんスか?」
「「「・・・え、赤也?」」」
ジャッカルとブン太が戯れて、俺がその2人を見ていた。
そんな時に部室のドアが開いたかと思うと赤也が出てきた。
・・・ちょっと待ちぃ。
赤也がいるっちゅー・・・ことは?
ガタンッ
「・・・っ!」
勢いよく部室に入った俺。
だが、部室の中には2年はいたがの姿は無かった。
「・・・仁王、先輩?!」
「え・・・あ、なら・・・」
「ほしゅーっスよ、先輩」
はぁ、と溜め息まじりの声。
その声は俺の後ろから聞こえてきたわけであって、部室の中にいなかった奴であって・・・。
「・・・・」
「ってか、何かあったんですか?」
☆後書☆
仁王君恥ずかしい子だ。
なんかもう、マジで仁王を馬鹿な子にしたくなった。
駄目ですか?否・・・でも、ねぇ(何だよ)