「におうっ!!」










52.3人目のブン殴りたい奴が見つかった










「・・・無視かよっ!!」



ズンズンと仁王の真横まで歩いて行って、仁王の頭をおもいっきり叩いてやろうとした。
だけど、仁王はソレを予想していたのか軽くかわした。

にゃ、にゃろう・・・っ!



「うっわ、丸井君ってば、ぼーりょくぅ?」
「だーから、キショクわりーんだよ!!」



この言葉、本日2度目か?
にしても、仁王もキモさに磨きかけてんなー・・・。
って、そうじゃねぇんだよ。
俺は文句を言いに来たんだよっ!!



「何で転校生がなんだよ・・・っ!!」



俺がおもいきり大きな声で叫んでやった。
そうすると仁王は耳を塞ぎながら聞いていた。
・・・すっげームカツク。



「何でって・・・誰もが転校生じゃないとか言ってないじゃろうが」
「そーうだけどよー・・・・っ」



ジトーと仁王を見ると仁王は嫌そうな顔をした。
何が嫌なのか解らないけど嫌そうだったんだよっ!!



「お取り込み中、失礼?」
「・・・なに?」
「否、今ブン太ってば私にとってすごーく失礼な事言ってなかった?」



・・・・・・・・・・確実に言ってたよな、俺。
あー。でもコレをバレたら後々面倒なんだよな。
だって、が知るんだぜ?
何をどう騒がれるか解ったもんじゃねぇ。



「言って・・・」
「た、ぜよ」
「におう!!」



和やかに事を終わらせようとしたのに・・・。
何故言う、仁王!!
本気でお前を殴ってイイですか!!



「やっぱり・・・ブン太は私のことが嫌いなのね!!」
「はぁ?!何でそうなる・・・」
「とかなんとか言ってるドラマ、昨日見た?」



コイツも一発殴ってやりてぇ・・・っ!!
ていうか、話の展開早すぎる。
俺にはついて行けそうに無いんだけど。



「あ、俺見たぜよ」
「やばいよ、そのドラマと一緒のシーンみたいだったもん、今の!!」
「あー、2人の男が女を取り合って途中で『ホントは私のこと嫌いなんでしょ』って女が言うシーン?」
「そうそうそうっ!!」



駄目だ、コイツら馬鹿すぎる。
俺にはこいつらの世界に割り込めそうにねぇっ!!
小さく溜め息をつくと、仁王への怒りも忘れて俺は教室を出た。



「・・・あ、ブン太ぁー」
「んぁ・・・?」



ローカを歩いていると声をかけられた。
振り向くと、教室から顔だけだしたが俺の方を向いている。



「まだ、には言わないでねー・・・!」



そう叫んでたけど無視して自分のクラスまで向かった。
無視した所為だろうけど、の怒声が聞こえたのは言うまでもない。
つか、転校生が叫ぶなよ。



「・・・あ、ブン太じゃん」
「おう、ジャッカル」



自分のクラスへと戻る途中でジャッカルと遭遇。
ジャッカルはダチと群れてたみたいだけど、とりあえず俺に話しかけてきた。
しかも、ダチに先に行っててくれ、とか格好良いこと言っちゃってよ。



「つか、転校生ってだったんだろ?」
「は?!何でお前が知ってんの?!」





バチンッ





「うっわ、汚ぇっ!!」



ジャッカルの一言に俺のガムが割れた。
ついでに俺は気にしねーけど、ジャッカルの方向にツバも飛んだ。

否、そんなことよりも!!
ジャッカルが何で俺よりも先にが転校生だってこと知ってんだよ?!!
噂とかマジで回ってねぇんだけどっ。



「っんで、お前のが先に知ってんだよ」
「んな、怒るなって」



口をへの字にしながら、俺は再びガムを噛み始めた。
誰だってジャッカルより情報掴むの遅いと怒る気になるぜ?
だってコイツ、マジで色々疎いしな。



「たまたま、朝会ったからよ」
「誰に?」
「勿論、に」



・・・3人目のブン殴りたい奴が見つかった。
何だ、これは。
ジャッカルは俺を馬鹿にするようになったのか?!
・・・イイ度胸してんじゃねぇかよっ!!



「お前、殴られてぇらしいな・・・」
「は?!・・なんで、そうなるんだよっ」



そう言いながらジャッカルは身構えた。
ま、俺が殴りかかって行こうと手をグーにしたから・・・その反応は良しとしよう。



「だってよー・・・さっきからなんっかムカつく事ばっかなんだよ」



手を下ろして頭をかいた。
何が?とジャッカルが問いかけてきたからさっきの出来事を話した。
だけど、ジャッカルは変な顔してた。
まるで・・・『お前、そんなことで怒ってんのかよ』みたいな・・・。
あ、その顔ですら今はムカつくからな。
部活で覚えとけよ、こき使ってやっからよ。



「ま、と同じクラスじゃなくて良かったけどな」
「お前、と仲わりーもんな」
「んなんじゃねーよ、赤也とが怒るだろぃ?」



そうそう。
あれでもの彼女だもんな・・・。
って、嘘。ってば年上彼女?!
今頃だけど吃驚だな。
つーか、そのを吃驚させるためには立海に来たのか?
さっきも黙ってろって言ったしな。



「怒るっつーか、学年からして違うだろ」
「それでも怒りそうだろ?」



何せあの2年生’sだ。
何を言い出すか解ったもんじゃねぇ。





キーンコーン・・・





「っと、チャイム鳴ったか・・・俺は行くから」
「おう・・・って、教科書っ!!」



思い出したっ!!
俺は教科書借りに早く仁王の教室出てきたんだったぜぃ。
危ねぇ・・・もうちょいで忘れるとこだったぜ。



「英語、貸してくんね?」
「あー。俺んとこも次英語だわ」















☆後書☆
丸井君、災難だよ。
もっと笑えんのだろうか・・・。
次はどういう風な笑いを書こうかしらー(まだ決めてないのか!)