「俺の話させるためじゃないんじゃけどな」
51.弁当の中身に箸を伸ばした
「・・・で、お前のクラスだったわけ?」
昼休みになったかと思うと丸井が俺等のクラスに来た。
予想通り、丸井は転校生の事を聞いてきた。
ついでに今は俺の前の席に座っている。
ちゅーか、未だが転校生だってコトを伝えていない。
その方が楽しいじゃろうし・・・。
もで、今のところ女子と食堂へでも行ったのか姿がないから見つかる事もない。
「ん。女の子じゃったよ」
「マジで?!!可愛い、そいつ?」
「あぁ、そこそこ・・・」
「うっわ、仁王うらやましー」
ふにゃり、と俺の机に伏せてきた。
ウザいんじゃけど、この反応が面白いんじゃよなぁ。
が転校生って知ったらコノ後どんな行動とるか・・・。
「で、席は?」
「俺の後ろ」
「マジかよ・・・」
いいなー、と言う言葉を連呼する丸井。
その言葉が続くのはいつまでやら・・・。
俺はそんな丸井を無視するかのように弁当を食べる。
「つーか、お前が先に狙わないなんて珍しくね?」
「ほーか・・・?」
「うん、いつもだったらもうすでに一緒に弁当食ってそう」
流石に、とは弁当食いたくないなぁ・・・。
弁当の中身取られそうじゃし。
なんか、丸井と同類そうじゃしー。
ぼーっとそう考えていると丸井が俺の卵焼きを食ってた。
最悪、好きじゃから残しちょったのに。
「れ?」
「・・・『れ』?」
わけが解らずに首をかしげると丸井は卵焼きを飲み干した。
ごくん、と言う音がとても大きく聞こえた。
「仁王は、ソイツ・・・狙うの?」
ん?と俺の顔をまじまじと見てくる。
あー・・・うぜぇ。
「狙わん・・・とは思うんじゃけどなー」
何せ、の姉貴じゃし?
ちゅーか赤也の片思いの相手じゃし?
そんなゴタゴタに巻き込まれたくないしのう。
「何、可能性はあるわけ?」
「んー・・・面倒じゃなければのう」
「何だ、それ」
訳が解らずに丸井は顔を傾けた。
おかしくて笑いたかったが、笑うのを堪えて弁当を口の中に入れた。
「・・・あー。俺等のクラスに来ればよかったのにさー」
「別に関係ないじゃろーが」
「どこが」
はぁ、とわざとらしく溜め息を付く丸井。
そしてすぐさま何かを思い出したかのようにガタリと席を立った。
「あー・・・俺、次の教科借りに行くわ」
「うっそー。まーた忘れたのぉ?」
「きっしょい声すんじゃねーよっ」
アホ、と付け足すと丸井は俺の頭を軽く殴った。
・・・これの方がキショイと俺は思うんじゃけどな。
「つか、次って何なん?」
「お前のトコと一緒で英語って言わなかったっけ?」
「知らん」
「・・・先週もそう言われたんだけど」
何だ、こいつは先週俺に借りに来てたんか。
先週の事なのにすっかり忘れちょったよ。
「っつーわけで、しつれーいっ」
しゅたっと言う効果音付きで丸井が教室を飛び出した。
しっかし、丸井は元気な奴やのう・・・。
そう思いながら、まだ少し残っていた弁当の中身に箸を伸ばした。
ドンっ
「うをっ・・・っと、・・・ごめ」
「いや、こっちこ・・・・」
丸井と、もう一人聞き覚えのある声に俺は箸を置いて後ろを振り返った。
案の定と言うか何というか・・・。
だが俺はそのまま2人を無視して前を振り返って弁当に再び手を伸ばした。
「「っ・・・あーっ!!」」
「な・・・何でっ!!」
わなわな、と震えながら俺を指差してくる女。
ていうか、。
むしろお前のセリフは俺が言いたいぐらいだ。
「何でもくそもねぇっ、俺はココの学生だっつーの!!」
「え・・・そうだっけ?」
「そうだよっ!!」
だーっ!マジ腹立つっ!
いつからこんな女になった?!
え、元々だっけ?!!
否、もうそんなこと如何でもイイんだよ。
「つか、お前こそ何で立海に・・・?」
「あ、ブン太も知らないんだっけか?」
あれー?と言いながら首をかしげる。
はっきり言って、その間がムカつく。
一発殴ってやりたいけど、ココは他のクラスだし止めておいた。
「私、立海に入ったんだけど?」
・・・ちょっと、待て。
今コイツ何て言った?
立、海に・・・入った・・・・・・・?
「・・・も、しかして、お前が」
わなわな、と震えながらを指差した。
そうすると、は首を傾げた。
が、すぐに何かに気付いたかもしれないかのように目が見開いた。
「うん?ぴっちぴちの転校生だけど?」
「におーっ!!!」
★後書★
丸井君激怒(爆笑)
あと、丸井とがご対面しました。
案の定的な感じだなーっ。