「立海に入るよ?」
50.習った言葉は使わなきゃ
「ってわけでー・・・聞けーっ!!」
五月蝿いクラスに来てしまった。
担任が何を言おうが静かにならないよ、このクラス。
私は担任の隣にちょこんと立ったままクラスを見回す。
それにしても、髪の毛の色がまばらだよ・・・。
ヤンキーかよ、立海大付属中学校。
「せ、せんせい・・・」
呆れ声で私は先生に声をかけた。
そうすると、先生は相槌を打つと耳を塞げと言ってきた。
よし、耳塞ぎますか・・・。
「シャー・・・・ラァアアアアップ!!!」
バァンッ
・・・凄まじいなコノ担任。
皆が黙らないからって、最大限の声を出しながら机叩きましたよ。
おかげで皆さん黙ったけどさぁ・・・。
「で、こちらが転校生のさんだ」
滅茶苦茶視線集めてるんですけど、私!!
なんだ、そんなに珍しいのか?!!
否、転校生は珍しいけどさぁ・・・。
そこまで見なくてもイイじゃん、ちゃん困っちゃーうv
「じゃ、は空いてる席・・・あー。ローカ側の一番後ろの席ですからね」
ニヘラと笑んだ先生。
あー・・・私、これからこの先生の生徒なんだなぁ。
先が怖いよ。
とりあえず、私は自分の席に任命された席に向かう。
それにしても、本当不思議なクラスだ。
個性が溢れてるって言うか何と言うか・・・。
「転校生て、お前・・・?」
「・・・あ、」
私が自分の席につく寸前、私の前の席で止まってしまった。
理由は簡単。
私が声をかけられたからだ。
「・・・何々、仁王の知り合い?」
「ん。まー、そんなもんやのう」
「元カノとか?」
「他校まで手出しとらんよ」
「・・・どーだか」
ケラリと笑いながら会話してる雅治とその前にいる男の子。
私を放置するとはイイ度胸じゃんっ。
ま、そんな事どうでもイイけど。
「・・・雅治と一緒か」
「んぁ?何か言ったかの?」
「んーん」
別に、と言うと、私はそのまま椅子に座った。
先生が何か連絡してたけど、聞かなくてよかったのだろうか・・・雅治は。
ま、私には関係ない・・・とイイんだけどなぁ。
「じゃ、今日はこのまま授業入るから」
そういうと、先生はさきほど持ってきた教科書を開いた。
あぁ、だから教科書持って来てたんだ。
だからあんなに荷物多かったんだね・・・!
そんな荷物は後々取りに行って欲しかったよ。
でなきゃ、授業時間長いじゃーんっ!!
「、社会の教科書・・・・・・あるわけないよなー」
「あはは、雅治も解ってるんなら見せてくれたっていいじゃーん」
そうです。
教科書は明日に届くらしいので本日持ってません。
先生はそれを忘れてるのかなー・・・。
どんどん授業進めていきそうですよ。
ガタッ
「・・・せんせー、さん教科書持ってないらしーんじゃけど?」
「あ、そうだった。じゃ、お前か隣、見せてやってよ」
「・・・はいはい、」
適当な先生の言葉に雅治が適当な言葉で返していた。
なんか凄いな、マジで。
「じゃ、隣に見せてもらえよ」
「はぁ?!ちょちょっ・・・友達じゃないのに、そんな・・・悪いじゃん」
そのまま前を向いてしまう雅治を必死に止めた。
そして、こちらを向かせた。
だけど雅治の機嫌の悪さときたら・・・。
はぁ、と小さく溜め息をついたかと思うと口を開いた。
「・・・お前、何も解っちょらんのう」
「うーん・・・?」
「女友達ぐらい作りんしゃい」
あ、と気付いたのは雅治が前を向いてからだった。
うーむ。しかし、よくそんなトコまで気使ってくれたよね。
有難う、雅治っ!!
「え・・・と、」
「今の会話聞いてたし、イーよ」
にこり、と笑ったお隣様。
ちょー可愛いんですけど・・・!
「それに、仁王君がそんなこと言ってるとこ聞けちゃったんだもん、ちゃんに感謝」
「・・・へ?」
「ほら、仁王君ってあんまり女子を庇ったり?とかしないし」
「うそ、本当・・・!?」
ちょっと意外かも。
女の子には優しく!(スマイル付き★)してるのかと思ってた。
そんな意外な話聞けたんだもん・・・そんな、私だって。
「じゃ、雅治の笑顔とか見たことないわけ?」
「否、愛想笑いならあるんだけど・・・」
「じゃ、今度シャメる!」
この前、と話してて『シャメ』って言葉習ったんだよね!
習った言葉は使わなきゃーっv
「え、本当?」
「うん。雅治の笑った顔見たことあるし」
「うっそ、うれしーっ!アド交換しよーv」
「あ、御免。今日は持ってないんだー」
「あ、そう?」
じゃぁ。と言ってノートを千切って何かを書いていた。
何だろう?と思いつつも私はその行動をまじまじと眺めていた。
「はい、これ」
そう言って渡されたのが、色んな文字を書いた・・・紙。
うっわ、暗号っぽいんだけど、何?
「えーっと・・・」
「あぁ、アドレスだから、いつでもメールして?」
へらり、と笑った。
私はその笑顔に抱きつきたくなったけど我慢した。
有難う、と言ってとりあえず授業を真面目に受けようと思った。
・・・ん、だけど。
「ていうか、ちゃんって仁王君のこと雅治って呼んでんの?」
「うん。その方が面白味あるじゃん?」
けらけら、と笑った。
御免、先生の授業とかまともに聞いてられないと思うなー・・・。
「ちゅーか、俺の話させるためにアイツに見せてもらえっつったんじゃないんじゃけどな・・・」
☆後書☆
ほいきた、わーっしょい!(何)
仁王君と一緒のクラス。
きっとコノ後の休み時間で友達沢山作ります(笑)