「五月蝿ぇよ、切原!!」
47.こいつの口から聞けるとは・・・
案の定と言うか何というか・・・。
柳先輩と佐藤のペアには負けた。
あのペアは4,5回回ってきたのに、全敗だった。
これには仁王先輩も苦笑していた。
あー・・・もう、御免なさい。
「よっ、まけいぬv」
「うっせーよ、丸井先輩達にも勝てなかったくせに」
「俺はイーんだよ」
よかねぇよ!!
切原はレギュラーなんだぜ?
それなのに・・・一勝ぐらいしろよ。
「つーか、お前マジなわけ?」
「何が・・・?」
「シスコンってやつ?」
「はぁあああ?!!」
俺がいつ、どこで、シスコンつったよ!!
さっきは仁王先輩の会話で否定したけど・・・。
ん・・・?仁王先輩との会話?
「ありえねー・・・」
「だよな・・・。さっき仁王先輩との会話が聞こえたからよー」
・・・そうかよ。
やっぱりお前聞いてたのかよ・・・。
って、ちょっとまて。
何でそんな事を切原が聞いてくるんだ?
もしかして・・・。
「あ・・・。マジなんだ」
「は?・・・何が?」
「否、切原はマジでねぇさんのコト好きなんだろうな・・・と、うべっ!」
おもいっきり殴られた。
何なんだよ、マジで!!
俺は思ったことも言っちゃ駄目なのかよ!!
「・・・っ、何すんだよ!!」
俺が顔を上げて切原を見た。
だけど、居ない・・・。
「放ってくなよ!!」
遥か遠くの前方に居ました。
くそっ、ホント何なんだよ!!
俺は軽く走って切原の隣まで行く。
そこで俺は気付いてしまった。
あの切原の頬が
「あ・・・赤いじゃん」
ボソリと小さく言ったはずだった・・・。
だけど、案外切原は地獄耳ってやつでさぁ・・・。聞こえてたんだよな。
「あ、かくねぇ・・・し」
ふいっと俺から顔を背ける切原。
どう考えてみても何時もの切原じゃないし。
しかも、顔赤いとかキモいし・・・。
あ、これ本人には言わねぇから。何度も言うけど俺は痛い思いをしたくねぇし。
「赤いじゃん、ほらほら」
そう言って俺のすっげー冷たい手を切原の頬に当ててやった。
思ったよりも俺の手が冷たかったらしくて、切原が2,3歩下がった。
「・・・きもっ」
「そっちかよ!!」
あぁ、俺だって少しからずキモいと思ったさ!!
だけどお前の口からその言葉が聞けるとは思ってもみなかったさ。
「・・・で?」
「・・・んだよっ」
「マジなんだろ、切原?」
へらへら、と笑いながら俺は切原を見た。
切原の頬はいまだ、赤い。
あー。もう、いつみてもこういう反応は面白いな。
「・・・っつか、お前に関係ないだろっ!!」
「うっわ、うわ。やっぱ図星なわけ?」
「うるっせーよっ!!」
ぶぉんっ
切原がいきなりキャリーを振り回してきた。
危ない、と感知してすぐに動いたから避けれた。
「あぶね・・・っ、つのっ!」
「っせーよ!!」
俺がいつ何をしたんだよ・・・!
って、切原に聞きまくったのが悪いんだろうけどよ。
俺は切原の攻撃を避けつつ前方に進む。
案外これが難しいんだよな。
「あ、それより、っ!」
「・・・んぁ・・っ?」
俺等は起用に避けたり攻撃したりしながら会話をする。
これじゃぁ喧嘩してるんだか何だか解んねぇ。
「お前は・・・どうよっ!」
「は?・・・何が・・だ、よっ!!」
「勿論、好きなやつだっつー・・・んだよっ!」
「・・・はぁあああ!?」
バシコンッ
切原の意外な質問に俺の足が止まり振り返った。
その瞬間に切原は容赦なく、俺の顔をブっ叩いた。
くっそ・・・滅茶苦茶痛いじゃねぇかよ。
「・・・で?」
俺がしゃがんで顔を抑えていると、切原は俺の前にしゃがんできた。
ちらりと切原の顔を見ると笑ってた。
ニッコリ、と悪魔の顔だったぜ。
「・・・いない、です」
「・・・俺の好きな奴聞いといてそれはねぇんじゃねぇ?」
「や、マジだし・・・!」
「うっせーよ。いるんだろ、はけっ!!」
「いねーんだってよ!!」
★後書★
とりあえず、切原の好きな人白状させました。
君は私にもよくわからないとです(ぁ)
これで、6アクシデント終了です。