「レギュラーとかと出来ねぇっすよ!!」










46.シスコンに吃驚して言葉が出ない










なんでこうなる、形式試合。



「俺・・・ヤなんですけど」
「やるっちゅったんは、じゃろ?」



まぁ、確かに俺は切原と変ってもらって仁王先輩とペアを組んだ。
だけどそれは仁王先輩が佐藤が最初の対戦相手だって言ったからじゃん!!
あーもう・・・また騙された。



「んじゃー、俺からレシーブでえぇんじゃろか?」
「あぁ」



仁王先輩がジャッカル先輩に問うと、肯定の返事が返ってきてた。
それよりも・・・俺はこの形式試合の中に居ててイイのか?
ま、今日は固定じゃねぇから次やる奴は違うけどよ・・・。





パンッ





軽く仁王先輩がレシーブ位置からボールを打った。
そして丸井先輩がそれを返す・・・。
勿論、仁王先輩は前衛だから俺のところに丸井先輩は打ってきた。



「丸井先輩に取られないためには・・・っ!」





パンッ





勢いよく打ったボールはジャッカル先輩の前まで飛ぶ。
まぁ、簡単に言うとクロスに打ったんだよ。



「仁王先輩、たのんますよっ!!」
「プレッシャーかけんなよ・・・」



きっと、丸井先輩は怒ってる。
だって・・・なぁ。
試合中にペアの人と普通に喋ってるんだし・・・。



「ジャッカル!!」
「わーってるよっ!」





パンッ





ジャッカル先輩のボールは案の定と言うかなんと言うか・・・。
仁王先輩が動いた位置に来た。



「裏を読めっちゅーんじゃ」





バシュッ





仁王先輩は丸井先輩の足元にボールを打った。
・・・流石、立海の人だよな。
狙ったところに打つとか凄すぎる。
まぁ、俺もそれなりのコントロールはあるけどな。


「甘いってんだろっ・・・!」





ガッ





負けじと丸井先輩がボールを救い上げた。
だけど仁王先輩はそれを待っていたんだ。



「ばーっか、今のはおとりじゃよ」
「・・・っ?!」





ドシュッ





仁王先輩のスマッシュで決まった。
しかし丸井先輩が取ることを解ってたなんて凄いよな。
ま、3年間も一緒だと解るのかもしれないけど・・・。



「どーっじゃ。勝たせてやったじゃろ?」



にかっと笑んだ顔が俺に向けられる。
今日の練習は1球ずつで交代なので、俺等はコートから出る。



「ま・・・そうですけど」



ぶつぶつ、と文句を言う俺に仁王先輩は不機嫌そうだった。
気に・・・しないでおこうと思うけどさ。



「ところで、お前は赤也の応援するんか?」
「・・・・は?」



仁王先輩の言った事の意味が解らなかった。
何の応援するんだよ。
つーか、切原の応援って・・・何か嫌だよな。



のこと、好きなんじゃろ?」
「切原が・・・ですか?」
「そう」
「否、でも切原の応援は何か・・・」



以前、俺は好きな子が居た。
勿論よく話す切原にはその事も話して相談もした。
なのにあいつ・・・。



「以前、俺の女とられましたから、ねぇ」
「あー、その噂聞いたぜよ」



とられたと言えば悪い意味に取られるんだけどな。
ただ、俺の好きな子が切原に惚れたんだけどな。
しかもその事知ってて切原はあの子に話しかけに行くんだし・・・。
そん時は軽い喧嘩したような気がする。



「それと、関係あるん?」
「否、なんか・・・腹立ちましたんで」



あはは、と軽く笑っておいた。



「ま・・・姉貴離れ出来んっちゅーわけじゃなかろう?」
「・・・はっ!?!!」



吃驚して一瞬言葉が出なかった。
ねぇさん離れできないって・・・。
俺はシスコンじゃねぇから!!
つーか、それ以前にあれがねぇさんと思うのが少し難しい。
呼ぶことは呼んでるけど・・・なぁ。



「え、もしかして、図星なんじゃろか・・・?」
「いやいやいや、むしろねぇさんが俺のトコに来るって言った方が・・・」
「仁王先輩っ、次試合ですよーっ!」



俺たちが話しているときに切原が帰って来た。
あぁ、もう俺等の順番かよ。



「じゃ、話は後やのう・・・」



ラケットを握りなおした仁王先輩がそう言った。
そして俺もその場に置いていたラケットを取る。
そして、コートの方を見る。



「・・・柳先輩ですか」
「あと、佐藤やのう」



何、佐藤の奴ってば柳先輩と組んでたのか。
酷いよなぁ・・・。
絶対強いし。



「ま、前衛・・・柳に打たんように努力しんしゃい」
「難しいですよ、それ」



柳先輩は俺が打つとこへポジション取っている。
確実にいいポジションにいるんだもん。



「・・・速攻型じゃな」
「頼ん、ます」



片手を小さく上げて仁王先輩に言った。
俺の言葉に仁王先輩はニィと笑った。
・・・・勝つ気だ。
俺はこの人のサポート・・・頑張ろう。



ー負けろー!!」
「うっせー!切原っ!!」













☆後書☆
仁王と組むとか凄いよね、君。
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