「マジかよ?!!」
44.奴ならば頭にクエスチョンマーク
赤也の言った事に俺は真顔で聞き返す。
それにも、赤也は真顔で首を縦に振った。
「・・・キモイ、な」
「確かに・・・」
外に居る2人を見ながらポツリと言うと、赤也も同感してくれた。
そんな事ばかり話しているわけにもいかないので、俺は着替えを始めた。
その隣で赤也も着替えを始めた。
「つか・・・お前も、の事好きなんだよな?」
「っ・・・っ?!え、ちょっ・・・んな、わけ、ねぇっスから!!」
俺が赤也に単刀直入に聞いた。
面白ぇ反応が返ってきた。
っつーか、本当に解りやすい反応だ。
俺は心の中でケラケラと笑った。
「あっはは、隠さなくてイイつーの」
「だ、だーから・・・さんはの彼女だって・・」
「奪えばイーだろぃ」
ニィと笑って、後輩の肩に手を置く。
当の後輩は冷や汗を垂らしながら目が泳いでいる。
だーから、反応が解りやすいっつーの。
「否、俺はさんのこと好きじゃねぇっスから・・・!」
「何?相手がだからって手引こうとか思ってるわけ?」
赤也はほんっと男じゃねぇなぁ・・・。
そういうときに引かないでおくのが男じゃねぇかよ!!
なんなら俺が語ってやろうか?!
否、それは流石に面倒だからやらねぇけどさ。
「だから・・・俺は」
ガチャ
赤也が口を開いたと同時にドアが開いた。
そして、すぐにドアの方を見た。
そこに居たのは柳だった。
「・・・や、柳さんっ!!」
柳の顔を見た瞬間、赤也は柳の方へすっ飛んで行った。
俺は逃げられたと思い、舌打ちした。
「赤也?・・・と、丸井か」
「よぉ・・・で、赤也を返してもらってイイか?」
適当に柳に挨拶した。
それと同じに、柳の腰にくっ付いている赤也を指差しながら返してもらうように言った。
赤也は帰ってくる気はねぇけど、柳に言えば何とかなるかもしれねぇ。
「何だ赤也、お前また丸井にちょっかい出したのか?」
「ち、違いますって!!」
柳の前だと本気でイイ子ぶるなぁ・・・こいつ。
俺はそんな赤也と柳のやり取りを見ながら待つ。
・・・ひたすら、待つ。
「だから、俺は別にさんの事好きでもねぇのに・・・先輩が」
ごにょごにょ、と赤也の声がすぼんでいく。
・・・そういうとこが解りやすいってこと、まだ気付かねぇのかな。
「っんだよ。おめぇ、いい加減に素直になれっつーの」
「丸井先輩は黙ってて下さいよ!!」
「はぁ?俺は親切に忠告してやってんだよ」
俺と赤也の間に火花が飛び散る。
今度は柳が、そのやり取りと見ながら待つ。
「・・・で、赤也はが好きなんだな」
「はぁ?!ちょっ・・・柳さんまでっ!!」
「だろだろ?!!柳もそう思うよなっ」
ニヤリと笑んで柳を見る。
そうすると、柳はふっと笑った。
しかし、柳は頭の切れる奴でよかった。
多分、ジャッカルとかがココに来てたら頭にクエスチョンマーク付いたな、うん。
「だーから、違いま・・・」
ガチャ
急にドアが開いた。
そこに居たのは、案の定と言うか何というか・・・真田だった。
タイミング良すぎだっつーの。
「・・・何をしている」
「少し、な」
「・・・まぁ、いい」
柳のおかげでその場は凌げた。
だけど、凌げたのは真田だけからってわけじゃない。
赤也も俺と柳から逃れれたんだ。
おかげで聞き逃した。
赤也の口からマジでがスキだって事を・・・。
あー。面白くねぇ。
ガチャ
「・・・先に、行くから」
真っ先に着替えていた俺は部室から出た。
あんまり長居すると真田に怒られるからな。
怒られることとか苦手だからなぁ・・・。
「お・・・?ブン太、何面白くなさそうな顔しちょるん?」
・・・今、あんまり人に会いたくなかったんだけど!!
そういうときに限って仁王は現れる。
ホント、嫌な性格。
「否・・・ちょっと、な」
「あんまり変なこと考えんじゃなかよ・・・」
「・・・はぁ?」
・・・わけ、わかんねぇ。
何でいちいちそんなことお前に言われなきゃなんねぇんだよ。
つか、いつもの仁王らしくなくねぇ?
こういう事・・・言ってきたっけ?
普通、無駄にしつこく話を聞きに来なかったっけ・・・?
「後々、俺等にとばっちりくるけぇの」
「イヤイヤ・・・ちょっと、たんま」
「ん?」
両手を仁王の目の前に置いた。
そして、数秒考える。
「・・・・・・・・・・・・お前、柳生?」
相手の顔を覗き込むように、必死で見る。
すると、仁王の顔は一瞬吃驚したようになった。
そして、フと笑むと、次の瞬間にこう言った。
「やっぱり、解りますか?」
苦笑した仁王の顔・・・っても、柳生なんだけどな!!・・・ややこしい。
それにしても、似すぎてる。
何故にココまで似ているのだろうか?
話さなければ全く同じと言って良いだろう。
「・・・ん。話すことが仁王じゃねぇもん」
「話すこと・・・ですか?」
訳が解らないといった風に、柳生は首をかしげた。
そりゃあそうだろうなぁ。
解ってたら、あぁいうヘマはしない。
「あぁ、仁王にとばっちりはいかねぇし」
「なーに、話しちょるんじゃい」
☆後書☆
赤也君の恋愛話が逸れとるがな・・・!
次は戻ればいいなぁ・・・。