「おやすみ・・・」










40.寝込みを襲う影










「狽ヘぁああっ?!!!」



今朝一番。
耳元で大きな声がした。
その大きな声のおかげで私の目はパッチリと開いてしまった。





ガチャ





チャン・・・何、大声だして、んのぉ?」
「かあ・・・い、や何でもねぇし」
「・・・そぉ?」



一瞬だけお母さんがの部屋に入ってきた。
絶対、あの喋り方は寝ぼけてるよなぁ。
そして、が追い返した。
お母さん可哀想じゃん。
まぁ、朝ごはんの支度とかあるからイイだろうけどね。



「・・・で、何だよ?」



おー。君が怒ってます、隊長!!
私・・・どうしよう。
どうやってこの場を乗り切ろうかなぁ・・・?



「何って・・・夜這い?」
「ブっ・・・・ころして欲しい?」
「遠慮します」



挙手して答えてみました。
そうしたらがすぐさまベッドから降りた。
何か・・・何かを諦めたような顔だったような気もしないよ。



「一緒に寝るなっつったろ?」



くぁっと欠伸しながら言われた。
欠伸してたからだろうけど、あれだよね・・・説得力0!!



「一緒に寝るな、とは言われてない」
「それらしき事は言った」
「いや、そん」
「言ったんだよ!!」



凄く強引に話し合いは進められている。
って、そうじゃないよ。



「べっつに一緒に寝るぐらいイイじゃん・・・減るわけじゃあるまいし」



ブツブツと文句を言う私。
そんな私を横目で見てくる
何、そんなに私が変なこと言った?



「これでも俺が思春期なの、解る?」
「わっかりませーん」



エロ本の一つも持ってない奴が思春期とかいえません!
とか主張しようと思ったけど、変な目で見られる恐れがあるので辞めました。



「っつーか、俺飯食ってくるから」



そう言ったはドアノブに手をかけた。
そして、部屋を出て行くのかと思ったけど、戻ってきた。



「ねぇさん・・・来るなよ?」



ニッコリした笑顔で言われた。
凄い凄いすっごーい笑顔だった。
あはは、これでキッチンまで行ったら確実に怒られる。
もしかしたらもう、ベッドで一緒に寝てくれないかもしれない!!
否・・・それ以前に、もうベッドでは一緒に寝てくれないだろうなぁ・・・。
あー。まぁ、私は忍び込むんだけどね。



「あいあいさー!」
「・・・ほんっと、信じらんねー言い方」
「うっせーやい」



アッカンベーとすると、頭を軽く叩かれた。
私、子供扱いされてない?
っていうか、一応私は姉貴なんですけど・・・。



「あー、それとちゃんと考えといてよ?」
「んあ?」



何を?と顔で訴えた。
そうすると、はまた溜め息をついた。
何だよ、そんなに私は面倒ですか?



「・・・ねぇさん、自分の事考えるって言ってたじゃん?」
「・・・あー。仕事っていうか、その事?」



昨日、との会話中に出たこと。
立海のテニス部に顔が割れてる私が、今何をしてるのかを問われた時に何をしているのか答えなければならない。
そういう時の対策を考えなければならないのだ。



「うん、考えるけどさ・・・」



一人で考えるのはキツくないですか?!!
せめて2人で考えたいよ。
しかもさ、考えてもに言って却下されたらどうすんの?!
私の苦労が水の泡じゃんか!!



「・・・頑張れ?」
「応援だけじゃなくって手伝ってよ」
「ヤダし」



それでもアンタは私の弟なわけ?!!
口では言えないけども、内心で反論してやる。
口に出した瞬間どうなるか解らないから口には出さない。



「っつーか、何歳なんだよ?」



が考えるのを手伝う気にでもなってくれたのか、そう聞いてきた。
ああ、やっぱり私の弟だった。
手伝ってくれるんだね!!



「・・・あ、私は一応15なんだけど・・」



私の記憶にあるのは15歳までだ。
しっかし、死んでから年がたっているとは思わなかった。



「何、じゃぁ俺と一個しか変んねぇの?」
「え・・・って14だっけ?」
「ん。一応」



一応って何よ、一応って。
もしかして年齢詐欺でもしてんの?
まぁ、私には関係ないけどさ・・・。



「んー・・・それだったら学生だよなぁ、一応」



うーん、と唸る
そんなをジっと静かに見守る私。
そして、が顔を上げた時に目が合った。



「時間、大丈夫?」



目が合ったときに、思い浮かんだ言葉はそれだった。
その言葉にの顔色が変った。
多分、時計の針が指す時間を見たんだと思う。
あー・・・遅刻かな、これは。



「ばっ!・・・時間ねぇじゃんか!!」















☆後書☆
5アクシデント終わりです。
とりあえず、あんまり進まなかったなと反省。