「先に着替えないと鍵しめま・・」
34.リンチされちゃってバクダン発言
あはは・・・あれは絶対目の錯覚だ。
うん、確実にな。
俺は自分の姉貴が丸井先輩の隣に居るなんて信じない!!
ごしごしと自分の目を擦ってもう一度見た。
だけど・・・居る。
「あ・・・!」
「すぇんぱあああああい!!早くしないと柳生先輩が怒りますよぉ!」
猛烈ダッシュして、仁王先輩のところまで行った。
そして、言いたいことだけ言って、ねぇさんを目で殺した。
案の定、黙ってくれた。
少しだけ安心した・・・のも束の間。
「何だよ・・・彼氏様のご登場ってわけ?」
・・・はい?
今、丸井先輩何って言った?
俺には彼氏って聞こえたんだけど・・・気のせいだよな?
「あの・・・先輩?」
「んぁ?」
「彼氏って誰の事ですか?」
ジッと丸井先輩を眺めた。
そしたら、丸井先輩は少しだけ呆れた顔になっていた。
俺、変なこと言ったっけ?
否、丸井先輩が変なこと言ったんだろ?!
「・・・お前に、決まってんじゃん」
「・・・じゃぁ、質問変えま・・っ」
「何々、誰が誰と付き合っとるん?」
また、この人は!!
先輩、部室に戻ったんじゃなかったんですか?!!
しかも、俺の上に乗っかってくるし・・・何気に重いし・・・!
あー・・・もう、どうでもイイんだけどよ。
とりあえず、丸井先輩との会話に首を突っ込んで欲しくなかった。
まぁ、もう遅いからイイけどさ。
「誰がーって・・・」
そこまで言って、丸井先輩はねぇさんと目をあわした。
何、それ。
沈黙の了解みたいに首振ってんじゃねぇよ。
「ジャッカルー・・・こいつ、やる」
「狽ヘぁ?!!」
「テニスしよ、テーニス」
ニヘラとねぇさんが笑ってた。
・・・ねぇさん、テニス出来るわけ?
そう思ってたけど、俺はそんなこと考えてる場合じゃなかった。
2人がコートの中へと行ったから、ここに居るのは俺と先輩2人。
何、ちょっ・・・リンチされてるみたいじゃねぇ?!!
「で・・・がと付き合ってんっしょ?」
・・・予感的中。
何でそうなってるんですか。
っていうか、何で丸井先輩がねぇさんのこと知ってんの?
俺はそっちの方が気になってるんだけど・・・。
「ひゅー・・・も隅に置けんのう」
そう言った仁王先輩は俺の頬を掴んだ。
っていうか、伸びてるから!!
頬・・・伸びてるし!!
「い・・いはいへふ・・!」
「先輩を差し置いて彼女なんか作ってるからじゃよ」
「そーだ、そーだ」
否定したくても言葉喋れないから否定できねぇ!!
丸井先輩とかマジで怒ってるし!!
俺の彼女じゃねぇのに!!
っていうか、あんな彼女はいらねぇー!
・・・これ、本人に言ったら殺されるな。うん。
「ー・・・って、先輩達なーにやってんスか」
俺を呼ぶ声がした。
うん、切原だな。
っていうか、この状態なんだから俺を助けろよ!!
「・・・リンチでもしてるんですか?」
「馬鹿、するわけねーだろ」
「半分そんなもんじゃろ」
「ちげーし!!!」
丸井先輩が必死だから余計に嘘っぽく見えるんだよなぁ。
あー、それよりも仁王先輩、早く手はなしてくれないかな。
「じゃ、何ですか?」
「の彼女・・・のことについて」
「狽ヘぁ?!!・・・お、お前彼女いたのかよ?!!」
「いな・・・っ・・ぐひっ」
ぉおおお!!
すっげー恥ずかしい日本語出たじゃねぇかよ!!
切原がいきなり飛びかかってくるし、仁王先輩はいきなり手をはなすし・・・。
何、皆いきなりすぎだっつーの。
ってか、さっきの俺の声じゃねぇじゃん!!
「てっめー・・・いつお前が俺より先に行っていいっつったよ?!」
「んなこと言われた記憶はねぇし!!」
誰がいつ彼女作ろうがそいつの勝手だろ?!
・・・って、そうじゃないそうじゃない!!
「あっれー・・・赤也、お前がの彼女だっつーこと知らないから好きなわけ?」
・・・?!
ねぇ、今・・・丸井先輩何つった?!
バクダン発言したよね、あの人!!
き、切原ってばねぇさんのこと好きなのかよ?!!
「・・・へ?」
切原のあっけらかんとした顔は俺の方向を向いていた。
あー。この後説明しなきゃなんねぇんだろうな。
俺も、全然状況把握出来てねぇけど。
案の定、切原はすぐに丸井先輩には聞こえないような小声で俺に問いかけてきた。
「・・・お、お前、さんって姉貴じゃなかったのかよ?」
「姉貴だよ・・・っつーか、丸井先輩が勘違いでもしてるんだろ」
「・・・まぁ、なくは無さそうだな」
☆後書☆
丸井君かっわいそー!!(ぇ)
一人勘違いって・・・頑張れ!(オイ)
っていうか、仁王はどうしよう・・・仁王。