「もう一回言ってみろぃ!!」
31.ドアの前にそびえたつ人
さっきまで、女だからって必死に殴りたいのを押さえてた。
だけど、もう無理だ。
だれが、ヘタだって?!!
「ヘタクソっつったの」
ニッコリと笑って言われた。
そこで俺はもう、容赦なんていらないんだ、と勝手に理解してに殴りかかった。
「てっめー!!」
「うっそ・・・女に手出す気ですか」
かなり焦っては逃げ出した。
そんなの逃がすかっつーの。
俺が全力疾走すればなんか簡単に捕まえられるっつーの。
「なめんじゃねぇよ・・・!」
ダッという効果音が似合うように加速した。
そして、もう一歩のところでの服に手が届いた。
ガシャン
「っ・・・!」
気付けばそこはもう部室前ってやつで、は部室の中に閉じこまってしまった。
っていうか、お前部室の場所知ってたっけ?!
「ッ!!開けろっ!!」
「ブン太は私を殺しかねないから開けない!!」
ほほう・・・よく解ってんじゃねぇかよ。
俺はお前を殺しかねないって事をよ!!
あー。もうどうでもイイから一発でもイイから殴りてぇ!!
でないと俺の気が済まねぇんだよ。
「一発殴られるだけでイイから開けろ!!」
「どっちにしろ殴られるの?!」
「あったりめぇだろぃ!!」
ガタガタと思い切りドアを叩く。
それでも、は開けようとしない。
・・・イイ根性してるよ、マジで!!
「ちょっ・・・マジで開けろっつー」
ガチャ
「どぅわっ?!!」
バタン
俺はその場に倒れた。
理由は簡単に言うと部室のドアが開いたから。
まぁ、詳しく言えば、部室のドアを開けろと俺が言った瞬間に素直にいきおいよく開いたんだよ。
あっさりと開きすぎて、ビックリだっつーの。
「いってぇ・・・」
デコを押さえつつ俺は開けたと思う張本人を睨み上げた。
まぁ・・・俺的にはだと思ってたわけよ。
っつーか、誰でもだと思うと思うわけなんだけどよ・・・。
今、俺の目の前に立ってるのは間違いなく柳だ。
「騒がしい」
「・・・わ、わりぃ」
あーもう!柳って何でこんなにオーラが怖いんだよ。
俺、こいつだけには勝てる気がしねぇんだけど。
俺は柳から目線を外してそっと中を覗いた。
そして、を探してるんだけど・・・どこ行ったんだよ。
「なぁ・・・柳?」
「何だ?」
「ウェアズザ?」
変に英語使うんじゃなかった。
自分で言いながらキモいとか思っちまったじゃねぇかよ。
「・・・なら、その辺にいると思うが」
クルと振り返った柳が部室内を見回す。
だけど、見つけられない様子だ。
案外、柳もやくに立たない奴なのかもしれねぇ。
「っ・・・ブン太!!」
「・・何、ジャッカルかよ」
後ろから声が聞こえたと思ったから振り返ると、そこにいたのは息を切らしたジャッカル。
どうやら、俺が走って行ったのを見て、疲れてるのにもかかわらず全力疾走してきたらしい。
にしても、案外遅かったんだな。
「『何』・・・じゃねぇよ!!」
何か知らねぇけど、ジャッカルが凄く怒ってる。
何でこんなに怒ってるんだ?
俺、お前に何かしたっけ?
えー・・・そんな覚えねぇんだけどな。
「あーもう、じゃぁ何が言いたいわけ?」
ハァと溜め息をついた。
そして、ついでに立ち上がった。
「試合」
「は?」
「だから、次の試合入ってんだよ!!」
なるほど、だからこんなに怒ってんだ。
あー。ジャッカルも俺と一緒で試合好きだもんなぁ。
次の試合って誰だっけ?
確か・・・2年生だっけなぁ。
「しゃーねー・・・」
とりあえず、のことは後回しにしようと思った。
まぁ、後回しにするだけで忘れるってわけじゃねぇからな!!
とりあえず、俺は柳にを見つけたら報告をくれ、と頼んでコートに向かって歩き始めた。
俺の真横をジャッカルが歩く・・・。
「っつーか、次で何試合目?」
「んー・・・5つ目、か」
1つ2つと指折り数えてジャッカルが教えてくれる。
っつーか、5試合目とか多くねぇ?!
うん、まぁ・・・今日は人数少ねぇからしょうがないけどよ。
それにしても5試合・・・。
まぁ、もう午後の3時だもんな。
「今日は結構やってんなぁ・・・」
「まぁ・・・あと1,2試合で終わるだろ」
★後書★
さん確保に失敗しました(笑)
次はギャグ多めだと思うなぁ・・・。
色々すっからね(笑)