「お・そ・よ・う」
24.今回の戦争の参加者
遅刻魔の切原赤也君のために、わざっわざ俺が玄関近くまで出向いてやった。
まぁ、半分は柳が見に行けっつったからだけどよ。
それが、どうよ・・・?
遅刻魔が女と一緒に登校って・・・ふざけてねぇ?
「ま・・・丸井先輩・・、怒って、ます?」
「怒ってるように見えるかー?」
「・・・はい」
「ごめーとー」
あー。赤也の顔が変った。
まぁ、そりゃそうだろうなぁ。
先輩が怒ってるんだしなぁ。
「・・・誰?」
赤也の後ろから声がした。
っていうか、女だ。
さっきから赤也と一緒に居る女だ。
「えっと・・・、丸井先輩ですよ」
「なに、ジォッキールじゃないの?」
・・・ジォッキールって誰だよ?
っつーか、この女意味わかんねぇ。
しかも、この顔は初めて見る顔なんだけど・・・。
「だーから、ジャッカル先輩だって!!」
「ぶっ!!」
噛んでいたガムを飲みかけてしまった。
そりゃぁそうだろ。
ジャッカルとジォッキールってどうやったら間違えんだよ!!
解るだろ、普通!!
「え・・・ほっ、げっほ」
「ま、丸井先輩、大丈夫っスか?!」
俺の背をさすってくれる赤也。
あー。今日の赤也が優しすぎてキモい。
まぁ、今言ったら、間違いなく背中を叩かれるから言わないけど。
「だ、いじょうぶ・・・っは」
チラリと女の方を見た。
すると、女は詫びもいれずにこちらを見ている。
何なんだよ!!
半分以上はお前の所為なんだぞ?!
「ところで、赤也?」
「はい?」
スっと立ち上がると、赤也は俺を見上げた。
フフン、いつも見下ろされてる分気分いいぜぃ。
「あれ、お前の女?」
ビシと女を指差した。
そして、切原のほうを見ると、切原は凄く混乱してた。
え・・・何、もしかして、図星?
ほっほー・・・俺ってやっぱ天才的?
「えっと・・・」
「」
切原の返答を待っていると女が口を開いた。
俺はすかさず、女の方を見た。
「で、あんたは丸い何様?」
「っ・・・いい根性してんなぁ、てめぇっ!!」
ギリリと女を睨みつけた。
女だからって容赦しねぇ!!
誰が『丸い』ってぇええ?!!
「ちょっ、丸井先輩・・・たんまっ!!」
そう言った切原が俺の腰にまとわり付いてきた。
ぅおー!!俺の邪魔してんじゃねぇよ!!
お前もこの戦争の仲間入りしてぇのか?!!
「止めてくれるな、バカヤ!!」
「誰がバカヤですかっ!!」
「ぅぐっ!!」
俺がバカヤって言った瞬間に、切原の腕の力が強まった。
うー・・・!苦しい!死ぬ死ぬ!!
「ぎ、ぎぶっ」
その場に立ち止まって、切原の手を叩く。
すると、切原は手を離した。
ふぃー。もうすこしで殺されるとこだったぜぃ。
「・・・死ぬ、かと思った」
はぁはぁと息を整えつつ赤也を睨んだ。
だけど、赤也はとか言うやつと話し込んでる。
・・・先輩を無視るとはいい度胸じゃねぇかよ!!
「赤也君・・・部活じゃなかったの?」
「ぁあ!そうだよ、だから丸井先輩がココに来てんじゃん!!」
あ、ようやく本題を思い出してんぞ、赤也のやつ。
俺は内心「ざまぁみろ」状態だ。
今日は柳しか居ねぇけどなぁ・・・。
思う存分怒られればイイさ。
「丸井先輩も、早めに本題言って下さいよねっ!!」
「うっせー。てめぇの所為だろうがっ!!」
「あー・・・もう、さんを頼みますよ」
赤也が最後にそういうと、部室までダッシュしてった。
あー・・・前よりは早くなったっぽいな。
っていうか、コイツを放ってくなよ。
俺・・・今から何すりゃぁイイんだよ!!
「え・・・ちょっ、どうすんの?!」
切原を追うことも出来ずに俺に問いかけてくる女。
あー・・もう、マジでウザいっつーか。何つーか。
「あー・・・面倒」
「面倒って何さ!!」
くわっと怒った顔が向けられた。
おー、怖。
「否、もうこの際何だってイイんだけどよ」
「・・・そんなに面倒?」
「アンタは何で立海に来たわけ?」
「あ、無視するんだ」
そりゃぁ、無駄な話してる時間が勿体ねぇからなぁ。
兎に角、俺はこの女を如何にかして早いとこ部活に戻んねぇとな!!
「あーっと・・・テニスコート」
「は?」
「テニスコートに連れてってよ」
☆後書☆
何故かさんは丸井君に喧嘩腰です。
丸井君もさんの喧嘩は買います。
・・・何で?!!(知るか)