「いくら俺でも、そこまで思ってませんよ」
21.2度目のセリフか自分ツッコミ
「そこまでって・・・じゃぁ、どこまで思ってるんじゃ!」
そう言った仁王先輩。
そして、仁王先輩の手が俺の口元に来たと思ったら、頬を力いっぱい引っ張られた。
「い・・・いひゃいっす!!」
「可愛げない事言うからやろ?」
ケタケタと笑いつつ、手は放された。
ひー。マジで痛かったんだけど。
俺は両手で自分の頬を撫でた。
「あ・・・そういえば」
何かを思い出した仁王先輩はキャリーの中から何かを取り出した。
何かっていうか・・・多分、お菓子だと思うけど。
「食べる、じゃろ?」
ニッコリと悪魔のような笑みが向けられた。
その手にあるのは確かにお菓子。
だけど、そのお菓子は辛さで有名なハ●ネロだった。
「煤E・・い゛?!え、んりょ・・しときます」
「まー、遠慮しなさんなって」
「遠慮しますってー!!」
ジタバタと暴れてみるが、そんなもの無駄なあがきだ。
一瞬だけ、こちょこちょをくらうと、口の中にはハ●ネロが侵入してきた。
「・・・っ!!」
「アッハハ、美味いじゃろー?」
仁王先輩は笑ってるけども、俺・・・辛いの苦手なんだよ。
もう、マジで勘弁して欲しいんだけど!!
俺は吐きそうになりつつも食べた。
食べ終わった後すぐにキャリーから水筒を取り出してお茶を飲んだ。
「・・・っぷは」
「大げさな奴やのう」
「先輩の所為でしょうがっ!!」
確か、このセリフ2度目だよ。
もうほんっと先輩の所為で色々起きてるじゃんか!!
「まぁまぁ・・・そう怒るなって」
そう言って、仁王先輩はクイクイと手招きしてきた。
これ以上、近づきたくないよ、この人に。
そう思いつつも仁王先輩に耳をかした。
「柳生にも食べさせてみるけぇ」
小さい声でそういわれた。
って・・・それと怒るなって事とどんな関係あるんだよ!!
そう思っていたのも束の間、仁王先輩が隣の柳生先輩に話しかけた。
「柳生もいる?」
「え・・・あ、お菓子ですか?」
少し疑い気味だった柳生先輩もハ●ネロを手に取った。
ぅ・・わ。食べるぞ!!
「・・・」
パクンと言う効果音が似合う。
柳生先輩はその後の味を味わっているらしい。
え、味わってる・・・?
「ちょっ・・・柳生先輩!!」
「・・・はい?」
「先輩って、辛い系・・・」
「大丈夫な方ですが?」
だからって、そんな普通の顔かよ!!
大丈夫の域じゃねぇっしょ?!
「柳生の反応は相変わらずやのう」
「はぁ?!仁王先輩知ってたんすか?!」
俺はてっきり仁王先輩も知らないものだと思ってたんだけど?!
「当たり前じゃろ、入れ替わるぐらいじゃし」
何か・・・騙された気分だ。
別に何も騙されてはねぇのになぁ。
あーあ・・・。
「・・・ぅ、ん」
ボーっと目が覚めた。
あー。昨日はあのまま寝たんだ、思い出したよ。
確か、親に自分の姿見れなくて、悔しくて泣いてー・・・。
あれ、ってばどこで寝たんだろ?
「暇、だなぁ」
立ち上がって、その辺に置いてあった鏡を見た。
思っていたよりも、自分の目は腫れていなかった。
これも、幽霊パワーなのかもしれない。
「・・・とりあえず」
暇すぎてしょうがなかった。
別にテレビつければいいんだけどさ。
一応、下に親とか居てたら確実にビックリするからなぁ。
「部屋、出よ」
音も出さずに部屋を出た。
って・・・!!
「・・・すり抜けちゃったよ、おい」
自分ツッコミって虚しいなぁ。
まぁ、が居ないって事は自分でツッコムしかないけどね。
ちゃん、頑張るから!!
ト、ト、ト
かすかな音を出して階段を降りる。
これでも、気ぃ使ってるんだよ、自分も!!
ギィッ
「狽」わぉ?!」
変な音なったよ!!
この階段オカシイよ。
直してくれないと、心臓に悪いよ!!
「・・・あ、そーだ」
階段を全て降りた後に私は考えた。
家の中で誰も相手してくれないならさ。
相手してくれる人は2人ぐらいしか居ないでしょ?
「立海大へ、いこー!」
★後書★
やつが動き出したどー!!(やつ言うな)
さん、立海大へ行っても君は居ないよ?
それでも行くんだろうねー。