16.お風呂かご飯かそれとも・・・?
「・・・あーもう」
あのあと、俺は切原に怒られた。
っていうか、半リンチだと思った。
部活行っても、無理やり試合やらされるし・・・。
今後、気をつけよう。
ガチャ
「ただいまー・・・」
「あ、ちゃんっvv」
・・・何か出た。
「お風呂にする?ご飯にする?それとも・・・あ・た・し?」
「キモイよ、かーさん」
「酷いわねー、ちゃんは」
ムスっとした表情になったのは母さんだった。
っていうか、この人いつ帰ってきたんだよ。
中2の子供放ったらかして、父さんとどっか旅行行きやがって・・・。
っていうか、父さんは?
もしかして、もう会社行ったのか?
「あ、そうそう切原君とジャッカル君から電話来てたわよ?」
にっこりと笑んだ顔が俺の目の前に現れた。
あ、この顔、昨日も見た気がする。
んー・・・どこでだっけ?
・・・・・・ねぇさんか。
やっぱり、ねぇさんと母さんは親子なんだな、うん。
って、そうじゃねぇよ!!
「・・・ジャッカル先輩?俺、何かしたっけ?!」
「知らないわよー、私ジャッカル君じゃないもーん」
不機嫌そうな声を残して、母さんは台所へと入って行った。
どうやら夕食を作っていた途中だったらしい。
でも、何の匂いもしないのは気のせいか?
「っと、それどころじゃねぇってーの」
慌てて靴を脱いで自分の部屋へと向かった。
階段を勢い良く上ったから母さんが煩いって言ってた。
まぁ、気にはしないけどな。
バンッ
「あ、おかえりー」
・・・もう、何なんだよ!!
「何で、ねぇさんが俺の部屋でくつろいでるんだよっ!!」
鞄を床に叩き落して聞いた。
鞄を床に叩き落したことにあまり意味はねぇけどな。
けど、大きい音が鳴った方が迫力あるじゃん。
「だって、誰か来たからさ」
確かに・・・確かに、俺はねぇさんに言った。
「誰か来たら俺の部屋でジっとしてろ」って!!
けどな、仮にもアンタの親だぜ?
親にも挨拶の一つもしないつもりか、この人は。
「あー。母さんと父さんが帰ってきたんだよ」
「へぇ・・・って、あんた一人暮らしじゃなかったの?」
「誰がこんな広い家で一人暮らしだよ」
「・・・だーよね」
パラと雑誌を捲って余裕ぶってるねぇさん。
何かムカつく。
俺の部屋で、しかもベッドの上でそんな余裕なのムカつく。
いっそ、襲ってやって危機感でも覚えさせてやろうかと思うぐらいムカつく。
「で?」
「・・・で?」
問いかけが帰ってきた。
否、そんな返事いらねぇし。
「母さんに逢いに行かねぇの?」
俺がねぇさんにそう聞くと、無視された。
・・・ってか、無視かよ。
普通に雑誌見てんじゃねぇよ。
しかも、その雑誌俺のじゃねぇかよ。
「オイッ・・・ねぇさん!!」
「あーもう。夕飯の時でイイでしょ!!」
お、怒られた。
何で、俺が怒られなきゃ駄目なんだよ。
くそ・・・今日は怒られっぱなしじゃねぇかよ!!
「私にだって考えがあるのよ!!」
「・・・どんな?」
「夕飯前のビックリ☆ドッキリ大作戦」
・・・聞かなきゃ良かった。
また、何か変な事考えてるよ、まったく。
って、俺それどころじゃねぇじゃん!!
とりあえず、鞄を机の上に置いた。
そして、ねぇさんに背を向けてその場に座った。
「・・・何、してんの?」
「は?・・ぅっ・・・あぁ、電話だよ、先輩に」
携帯でジャッカル先輩の名前を探してたら、ねぇさんが乗ってきた。
お、思ってたより重い!!
えっと、ねぇさん・・・幽霊じゃなかったっけ?
なのに、体重とかあるのかよ?!
「へぇ・・・で、何それ?」
「はぁ?!携帯電話も知らねぇの?!!」
「当たり前じゃん、私は198×年代の子ですよ」
「あ・・・そっか」
納得した俺は、ねぇさんに携帯の適当な説明をした。
うわぁ・・・どっかの年配の人に話してるみてぇだよ。
ピロロロロッ
説明中にいきなり携帯がなった。
俺もわりとビビったけど、それ以上にねぇさんはビビってた。
一瞬で、ベッドにもぐりこむぐらいビビってんだもん。
・・・面白いよなぁ。
そんなねぇさんを横目に、俺はディスプレイを見た。
「狽チ・・・げっ、切原?!」
☆後書☆
とうとう親が登場しました。
母さんはおもっきり馬鹿です(オイ)
さん以上に凄い人になりそうな予感(えー。笑)