「わりぃ・・・切原」










14.保護者は屋上で告られる










見間違いじゃなかった。
姉貴が学校に来てたこと。
しかも、よりによって切原と一緒に居てやがる!!
姉貴に危機感とかは無かったのか?
っつーか、切原に姉貴が見えたことに安心した。
・・・うん、よかった。
否、今の状態からしては良くはねぇんだけど・・・。



「『わりぃ』・・・じゃ済まねぇよ!!」



切原の怒鳴り声に我に返った。
そうだ、今は姉貴より切原のほうが大変なんだ。
何せ、俺はコイツをぶっ飛ばしたんだもんなぁ・・・。
仕返しが、怖ぇよ!!



「・・・御免の方がいい?」
「否、言い方の問題じゃねぇし!!」



・・・何だ。
今日の切原は手より口か。
全然、肉体攻撃が無い。
否、その方が俺的には万々歳なんだけどよ。



「お前、ほんっとイイ根性してるよなぁ」
「お互い様だろ、ソレは」



とりあえず、言い返してみた。
その瞬間、切原が拳を作ったので、俺は両手を頭の上に置いた。
無駄な防御ってやつだよ。



「っていうか・・・さっき、あの人の口塞いでたけど、知り合い?」



フと切原は俺を殴る事を止めて質問してきた。
あ、助かった。
俺は切原から、初めて暴力を防いだぞー!!・・・って、駄目じゃん!!
その問いよか、殴られる方がマシだったんじゃねぇ?!



「あ、私がさが・・・!」
「いやー。知らないなぁ・・・ってか、誰の保護者かなーって!!」



アハハと苦笑いして誤魔化す俺。
・・・こんなので誤魔化しきれたら警察なんかいらねぇよ!!
否、それとこれとは関係ねぇか。



「・・・ふーん」



あ、切原、ちょっとだけ信じてるかも!!
っていうか、これで信じたら相当アホだぜ?
笑っちまうって!!
否、笑ったら本気で、バレるけどよ!!



「・・・仁王先輩に、いいつけ」
「止めてください、御免なさい!!!」



案の定、バレてた。
アハハー、もうどうだってイイさ。
・・・否、よくよく考えたらどうでもよくねぇな。



「で、この人がお前の姉貴だった・・・ってわけか」
「・・・認めたくねぇけど」



フイと切原から目線を逸らしてしまった。
あー・・・また自分で墓穴ほってやんの!!
目逸らしたら、誰だって怪しむのに・・・。



「認めたくないってどういうことだよ?」



わけわかんねぇ、と一言言われた。
まぁ・・・わけわかんねぇ方がお前の身のためだろうけどな。
・・・さぁて、今後どうやって切原を誤魔化すかなぁ。












『とりあえず、屋上で事情聴取ってわけでー』



少年がそう言ってた。
だから今、私とと少年は階段を上がっている。
多分、屋上に向かってるんだと思う。



「・・・はぁ」
「溜め息ついてどうしました?」



ヘラと笑む少年。
嗚呼、あんたはホストですか。
なんかイイ雰囲気の時にきやがって・・・!
否、でもそこがイイんだけどさー。



「否・・・お弁当、いつ渡そうかなぁ、と」



鞄の中にある弁当・・・。
ぶっちゃけ渡すタイミングがなくなってる。
折角作ってきたのになぁ。



「話終わってからでも渡します?」
「タイミング的にはそこだよねー・・・」



うんうんと頷く私。
でも、しかーっし!!
ぶっちゃけ、に普通に渡すのが面白くないんだよなぁ。
折角渡すんなら・・・もっと、こう!!



「面白い渡し方とかない?」
「・・・はぁ?」



あ、少年が不思議そうな顔してる。
否、別にいいけどね。
どんだけ不思議そうな顔してくれてもさ。



「例えば、『屋上から弁当箱を吊り下げて、グラウンドでキャッチせよ!』みたいな・・」



・・・あ、これも変な事だったのかな?
少年の顔が歪んじゃったよ。
折角の・・・ワカメヘヤーにあう顔が台無しじゃないか。



には普通に渡した方がイイんじゃないんスか?」
「何で?」
「あんた・・・怒られそうですもん」



キッパリと即答で言われた。
確かに、私ってばにも弱いよ?!
けど、御姉様だもん!!
時には・・・勝てる、さ!



「あ、鍵閉まってるし・・・」



前から声が聞こえた。
っていうか、気付いたら屋上への扉の前だった。
がドアに手をかけたけど、鍵が開いてなかったらしい。



「なぁ・・・切原、とってきてくんねぇ?」
「何で俺・・・」
「お前、この中じゃ一番足早ぇし」



はニカと笑んで、少年を脅したよ。
しかも、少年・・・舌打ちしたよね?
あー。でも素直に鍵は取りに行くんだね、偉いよ。
そこで、私とは2人きり。
・・・うっわ、私今、やらCー事考えちゃった?



「ねぇさん・・・」
「・・・ん?」



心なしかの声が甘く聞こえた。
告白される時って、ドキドキするって言うけど・・・。
今のドキドキは一緒のドキドキなのかな?!!
そして、はゆっくりと口を開いた。



「・・・帰れ」















☆後書☆
話が進んでんのか進んでないのかわからん!!(笑)
とりあえず、切原君にさんの顔は割れました。
さぁ。次はどうなるんだろ?(人事ですか)